魔法科高校の優等生 第3話「少女探偵団、始動よ!」のネタバレ!あらすじ、感想や見どころについても徹底解説!

この記事では魔法科高校の優等生 第3話「少女探偵団、始動よ!」のネタバレ、あらすじや感想、見所を解説していきます。

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アニメ1期、2期、そして劇場版と根強い人気を誇る「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ作品となるのが「魔法科高校の優等生」です。

本篇アニメである「魔法科高校の劣等生」では強くて頭が良い最強のお兄さまである司波達也が主役ですが、「魔法科高校の優等生」は司波深雪、光井ほのか、北山雫の3人が主役となり、全員同じ1-Aに所属する優等生たちから見たもうひとつの物語が「魔法科高校の優等生」です。

”優等生”も本篇アニメと同じ世界観、ストーリー、時系列、そして登場人物たちなのですが、視点が違うことで本篇で同日同時刻に発生したエピソードの裏側が見られるなどの楽しみがあり、また本篇で展開されたシーンでの一部セリフ変更など、補正されている部分も見応えがあります。

今回の第3話「少女探偵団、始動よ!」では、今まで未登場だったキャラが活躍します。本篇では同日同時刻では未登場だった明智 英美(あけち えいみ)にスポットライトが当てられ準主役として参戦し、ほのか、雫と3人で活動するストーリーです。

そのことで物語は通称:エイミィ(本名:アメリア・英美・明智・ゴールディ)を軸とした展開となり、出会った経緯から、この3話ではエイミィとの出会いの場にいなかった深雪は一歩引いた立場となり、エイミィとほのか、雫の3人を主軸とした物語となっています。

今回は、魔法科高校の優等生 第3話「少女探偵団、始動よ!」のネタバレ!あらすじ、感想や見どころについてご紹介していきたいと思いますので、この後もしっかり読み進めてくださいね。

魔法科高校の優等生第3話「少女探偵団、始動よ!」のあらすじ要約


第3話は西暦2095年4月6日、深雪、ほのか、雫たちが入学して3日が過ぎた日から始まります。

この日の朝、1-Aの教室では、二科生(とくに司波達也)を嫌悪する森崎 駿が自分が風紀委員に選ばれた(教職員推薦枠)ことへの自慢と、二科生初の風紀委員に選ばれた(生徒会選任枠)二科生(司波達也のこと)を蔑んでいました。

その会話が耳に入ったほのかと雫は嫌悪の表情を浮かべます。ですが深雪は嫌悪をとおに通り越し激怒してしまい、CADを付けてもいないにも関わらず、教室全体(主に森崎たち)を氷で包みこみました。

桁違いの魔法力を持つ深雪は、事象干渉力が非常に強いため、憤りの感情が高くなりすぎると自制が効かず辺りすべてを氷漬けにしてしまうことが多々あります。

ですがこの場合は自制などせずに、森崎たち程度には決して抗えないほどの魔法の威力を公開することで、他にも多数いるはずの特権意識を持つ生徒たちに対する見せしめにしたと考えられます。

「忠告します。私の前で二科生をウィードと呼び、蔑むような言動は生徒会役員として看過できませんので、今後は気をつけてください。――よろしいですか?」と深雪は氷の視線でこう口にしますが、このセリフは建前で本音は《お兄さまへの悪口は絶対に許さない!!》と言う超絶ブラコンならではのなせる技かと思われます。

そして場面は第一高校の校門から昇降口へと続く通路となります。道の両側には祭の縁日のように多数のテントが並び、大勢の生徒たちであふれかえっています。

この日は第一高校内の各部活が新一年生を入部勧誘する「新入生勧誘週間」の始まりでした。

各部ともひとりでも多くの有能な一年生を入部させようとして、一年生を囲んだり、腕を引っ張るような強引な手段が各地で発生しており、先輩たちのやり方に怯え震えている一年生も多数いました。

そして先輩側はこの行事の最中はCADの校内携行が許可されています。それは新入生勧誘の促進用デモを行えるようにするためが表向きの理由ですが、夏に行われる日本全国に9校ある魔法科高校対抗の九校戦のために有能な一年生は確実に部活に入部させ、戦力として育てることを事実上、学校側が認めているためです。

そのことから学校側は多少のもめ事はやむなしの姿勢なので、有能な一年生を巡っての魔法や暴力の争いが絶えません。「現状はほぼ無法地帯です」とは生徒会会計の市原 鈴音(いちはら すずね)の言葉ですが現状を正しく伝えています。

その新入生を巡る騒動を取り締まるのが司波達也が任命された風紀委員会です。

本篇アニメでは、達也の風紀委員会入りに到るまで、風紀委員長の渡辺摩利が達也を勧誘したり、達也の就任に反対した生徒会副会長の服部 刑部少丞 範蔵(はっとり ぎょうぶしょうじょう はんぞう)と達也の模擬戦があったり、その実力を知って風紀委員の辰巳 鋼太郎(たつみ こうたろう)や沢木 碧(さわき みどり)が達也を認めたり、達也がパトロールの際にCADを2つ使用することで摩利の許可を得たりなどの見せ場シーンがいくつかあるのですが、この「魔法科高校の優等生」は本篇である「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ作品であることから、すでに本篇アニメを見ている方々へ向けての作品なので、その辺りはすでに知っていることを前提に割愛されています。

そして生徒会長の七草真由美から「新入生も大変よね。入試の成績データが密かに出回ってるから、上位の生徒は狙われるし、競技実績のある生徒を巡っての争いは特に激しいし……」との言葉が、この「新入生勧誘週間」の現状を的確に伝えています。

また、このセリフにある「上位の生徒は狙われるし、競技実績のある生徒を巡っての争いは特に激しい」との説明が物語の伏線として機能しています。

そして場面は新勧イベント会場となっている、校門への通路上にいるほのかと雫となります。

ふたりは各部のチラシを持っており、どの部活に入部するかを相談しています。その表情は楽しげで部活への期待が感じられます。

が、……ほのかと雫はいきなり大勢の先輩たちに囲まれます。すでにほのかと雫の入試成績データが出回っていることから、ふたりに気づき、学年上位の優等生であるほのかと雫をなんとしても獲得しようと一気に集まったその先輩たちに二重三重で包囲され、とてもではありませんがどうにも逃げられそうにありません。

脱出不可能なこの状況で万事休すかと思われたふたりですが、そのとき蹄の音が響き、馬がこちらに向かって飛び上がります。障害馬術の「障害飛越競技」同様に集まっている先輩たちを障害に見立て、遠くからジャンプしてきたのです。

それに驚いた大勢の先輩たちがサアッと距離を取り、その開いた場所へ着地した馬に乗っていたのは乗馬服を着た長く紅い髪が特徴の少女でした。それが第3話「少女探偵団、始動よ!」で中心的になって活躍する明智 英美(あけち えいみ)でした。

英美はクラスは1-B組で、本名は「アメリア・英美・明智・ゴールディ」と言う西洋風の名前ですが国籍は日本です。

そして通称はエイミィ。(――エイミィの母親の実家が英国でサーの称号を持つ魔法の名家、ゴールディ家で、日本での十師族に相当するような家柄出身です)英国系であることから英国らしく部活動は狩猟部で、馬に乗っての登場であったのだと思われます。

そしてエイミィが駆る馬に同乗させてもらい無事に脱出が成功したほのかと雫でしたが、突然、強いサイオン波を察知します。

それは闘技場で剣術部の桐原 武明(きりはら たけあき)が剣道部の壬生 紗耶香(みぶ さやか)とトラブルを起こし、竹刀に高周波ブレードと言う殺傷性ランクBの振動系近接戦闘用魔法を使用したことで、他の剣術部員ともども風紀委員の司波達也に無力化された事件で、達也が2つのCADを使用しキャストジャミング(正確にはアンティナイトを使わないキャストジャミングもどき)を引き起こした際に発生した強いサイオン波がその正体でした。

本篇アニメでは、ほのかと雫とエイミィの3人が闘技場付近にいた頃に、達也は「新入生勧誘週間」の混み合った会場で、ほのかや雫同様に大勢の先輩たちに囲まれて困っていた千葉エリカを助け出します。

その後、エリカに誘われて闘技場へと向かった達也でしたが、そこで武明と紗耶香のトラブルに乱入し、剣術部員たちを無力化するシーン展開となっています。

”優等生”の方では主役であるほのかと雫の視線での展開となることから、達也がエリカを助けたシーンと闘技場での武明と紗耶香の争いに乱入する部分が省略されています。そこは本篇を見ていればわかることなので割愛となったと思われます。

その後、この現場を目撃した剣道部主将の司甲(つかさ きのえ)が義兄でテロ組織である反魔法国際政治団体ブランシュの日本支部長の司一(つかさ はじめ)に達也のキャストジャミングの件を報告し、詳しい調査を命じられるシーンとなります。これから起こる事件の駒が出そろったカタチとなります。

この甲が義兄の一に達也が行使したジャミングの件で電話をするシーンは本篇アニメでは存在しません。このシーンは本篇を”優等生”で補完した形となります。

翌日、昨日のサイオン波の事件の情報を知ったエイミィがほのかと雫に報告します。そして剣術部員たちが暴れていたが、それをたったひとりの風紀委員が素手で倒したと興奮気味に語るのでした。

すると手放しで風紀委員(達也のこと)を大絶賛するエイミィの言葉に、ほのかと雫の背後にいた深雪がとても感激してしまい「……そんな。……まあ、お兄さまのお力を持ってすれば、それくらい当然なのですけれど」と輝かしいオーラを放ちながら重度のブラコンを発揮してしまいます。

初対面だったエイミィはその深雪の様子に感激しますが、すでに深雪のお兄さま萌えを知り尽くしているほのかと雫は思いっきりドン引きしてしまいました。

その後、下校時間となりますが校舎の外では相変わらず「新入生勧誘週間」でごった返しています。

この大勢の人目の中をすでに顔まで知られているほのかと雫が上級生たちに見つからずに帰宅できるわけがありません。そこでほのかの光学迷彩の魔法を使い、ほのか、雫、エイミィの3人は誰にも見つからずに人集りを通過することが出来ました。

すると眼前に掴みかかってケンカをする男子生徒ふたりとそれを諫める達也の姿がありました。達也は組み合ったふたりの腕を下から強引に引き離します。ですがこのとき、背後から何者かによる魔法攻撃が達也を襲います。

しかし達也はすでに気づいていたことで何事もなかったかのように左足を半歩引き、すれすれで圧縮空気による攻撃魔法(エア・ブリッド)を躱します。

その後躱されたエア・ブリッドはその先にあるサクラの大木の幹を抉ったことから、そうとうの威力があり、人に当たれば大怪我となった可能性がありました。それを一部始終目撃していたほのか、雫、エイミィたちは、これが無差別攻撃ではなく、達也を狙った攻撃だと知ります。

達也が深雪を迎えに生徒会室へ訪れます。

達也は何気ないいつもの表情と声で深雪に声をかけますが、深雪は達也が魔法で襲われたことにすぐに気がつきます。その理由を問われた深雪は「妹の直感です」と返答し、その後、達也の優しく諭す口調と悶える深雪の甘々な展開になってしまったことで、居合わせた生徒会の真由美、鈴音、あずさたちから揶揄されます。

それで我に返った深雪は激しく赤面するのですが、達也はまったく動じないこと表情でいることで、いつもの司波兄妹だとなごめます。

所が変わって夕方の駅に向かういつもの長い坂道。

そこにはほのかと雫、エイミィの3人がいます。話題になるのはやはり達也のことで、達也がなぜ狙われたかの理由がわからないこと、そして達也が二科生だったとのことでした。

そこでほのかと雫は達也が二科生だったことでエイミィから批判的な言葉が出るかと覚悟したのですが、結果はまったくの逆で達也に好意的、いやそれ以上でした。

「一年生で、二科生で、風紀委員。おまけに強くて顔も……、フフッ、わるくない」とまで言ったことでライバル登場かと焦るほのかでした。

ですがエイミィの勢いはここで止まりませんでした。

狙われた理由が達也の活躍に嫉妬した人物による犯行と、短絡的に思い込んでしまい、ほのかはそれに安易に同調してしまいます。雫はいつものとおり冷静ではありましたが、ほのかと意見が異なることはもちろんありません。

達也が魔法攻撃を受けたことに対して、今後どうするかの具体案を考える3人ですが、いちばんまともな意見である「生徒会に報告する」ことだけは避けようと言う意見は一致でした。

その理由は生徒会役員でもある深雪の存在です。今朝方、1-Aの教室で達也の悪口を口にしただけでも森崎たちを氷漬けにしてしまう深雪なので、この事件の犯人が深雪にどんな目に遭わされるかは想像もできないからなのです。

もはやほのかと雫にとって、怒った深雪は伝説の妖怪「雪女」と同等だと思われているのがおもしろいです。

そのこともあり、どうしたら深雪にバレずに達也を守れるかと悩むほのかにエイミィが告げたのは「私たちで解決すればいいんだよッ!」との提案で「ほのかと雫と私で、少女探偵団、始動よ!」と第3話のタイトルである言葉を宣言したことで、本篇アニメにはまったく存在しなくて、思い込みと勘違いばかりの探偵団が誕生したのでした。

同じ頃、テロ組織ブランシュのアジトで剣道部主将の甲は義兄の一と会っていました。

甲から達也襲撃の結果報告を受けた一は、達也がキャストジャミング(もどき)を発動させなかったこと知り、次の一手を甲に指示します。それは次回は甲が直接、魔法攻撃をしかけることで達也のキャストジャミングを観察すること、すでに洗脳済みの剣道部の壬生紗耶香を、達也を仲間に引き込むための駒にすることが告げられました。

この会話は司兄弟ふたりしかいない場面なのですが、一と甲の関係は完全に主従関係と言って差し支えがなく、甲は一に常に敬語であり、逆らう余地もない状態で、とても兄弟とは思えない歪な関係であることが伝わってきます。

そして翌日。校舎の屋上では双眼鏡を使い敷地内を監視する美少女たちの姿がありました。もちろんほのか、雫、エイミィの「少女探偵団」の3人で達也を狙う犯人捜しです。

すると達也が走る先の地面になんらかの魔法が設置されているのをほのかが発見します。ですが達也は気づきキャストジャミング(もどき)で解除します。アンティナイトを使わずでの解除魔法にほのかたちは驚きを隠せません。ほのかはこのときから達也には秘めた謎があるのを察したようすでした。

そして犯人は正体を見せずに逃走してしまいました。

本篇アニメではこの同日同時刻のシーンは達也視線となり、「新入生勧誘週間」の会場でパトロールしている達也が何者かによる魔法攻撃を受けますが、やはり”優等生”同様に地面へ設置された魔法を解除することに成功します。

ですが犯人の正体はわからずで、犯人とおぼしき者が逃げ去るときに腕にはめたブランシュのリストバンドがあることを発見し、犯人とその背後関係を絞り込める情報を入手するきっかけとなります。

同じ頃、深雪は生徒会室にいました。そこへ部活連会頭である十文字 克人からの連絡があり、桐原 武明が起こした壬生 紗耶香とのトラブルの件に対して武明から得た情報が伝わります。

それは紗耶香の剣が間違った方向へと変質していたことが武明がトラブルを起こした原因だとの内容でした。

武明は「……変に殺伐とした人を斬るための剣に。……きっと剣道部にあいつの剣を汚染したヤツがいるはずだ。……そう思ったら黙っていられなくなりました」と回答し、自らの暴走の理由を述べて、剣道部に良からぬ人物がいるこをほのめかす連絡だったのです。

このことについて深雪は真由美になにが起こっているのかを問いますが、真由美はあいまいな表情を浮かべ視線をそらすだけでした。

なにかを知ってはいるけれど、今は言えない、という表情が読み取れます。

その夜の司波兄妹の自宅。

深雪は達也から同じクラスのほのかと雫のことを教えてくれと頼まれます。深雪は達也が自分以外の女の子に興味を持ったと、この手の話題でお約束の早とちりをしてしまい赤面し、それが違うと判ると次はほのかと雫が達也に迷惑をかけたと勘違いをする展開を見せてくれます。

達也のこととなると冷静さも高い教養も役立たずになるのは、さすがの深雪さんです。

そしてほのか、雫以外にもうひとりいた少女がエイミィだと判明し、3人が写真を撮っていることを知った深雪は「写真! お兄さまのですか? ウラヤマシ……、いえ、なんて破廉恥な。(……で、でも、欲しいっ!)」とまたまた乱心してしまいます。

深雪が女性がらみで達也の話となると、確実に嫉妬するのを知っているはずなのに、情報を小出しにして深雪の心を何度も乱す、すばらし過ぎるコンボを見せてくれる達也さん、ドSです……。

達也は、ほのかたち3人が自分にちょっかいを出している相手を狙っていることを深雪に伝えたかったようでした。

翌日。エイミィはほのかと雫に達也を狙ったのが剣道部主将の司甲だと判明したことを伝えます。そして3人は甲を捕らえようと屋上で互いの手を重ね合わせて「少女探偵団。ファイト、オーッ!!」と吶喊するのでした。

魔法科高校の優等生第3話「少女探偵団、始動よ!」の見どころ

デフォルメがいい感じです

「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ作品である「魔法科高校の優等生」では、シリアスな展開であった本篇と異なり、”優等生”ならではのゆるい演出が散見されます。

そのひとつがキャラのデフォルメです。

”優等生”は緊迫したストーリーが売りの本篇を違う視点で主役の深雪、ほのか、雫などから見たゆるい展開が見どころとなりますので、要所要所にデフォルメされたキャラが登場します。

そしてそれらはその場のゆるいシーンにぴったりとフィットして本篇アニメでは味わえなかった良い意味での脱力感を見る者に与えてくれます。

第1話と第2話は緊迫した内容が多かったためか目立ってはいなかったのですが、第3話ではこれでもかとサービス満点に登場しています。
その中で2つのシーンをご案内いたします。

1 言い訳
生徒会室。構内では「新入生勧誘週間」が始まっており、生徒会長の七草 真由美もPCに向かい「毎年この時期は忙しくて……。ホント、目が回るわ」とぼやくのですが、実は見ている画面は「お弁当のレシピ」サイトだと風紀委員長の渡辺 摩利に見つかります。

「だってえ、今日のお昼は私だけダイニングサーバーのメニューでさみしかったんだもん」と言い訳する真由美がデフォルメで登場します。
実に肩の力が抜けてくる脱力シーンです。

2 ドン引き
エイミィと深雪が友人になる場面です。前日にエイミィたち3人が感じ取った強力なサイオン波は、風紀委員が魔法不正使用として剣術部員たちをひとりで全員を無力化した事件だったとの情報を知ったエイミィが、ほのかと雫に伝えたのですが、そこには深雪も居合わせていました。

そこでエイミィは達也が深雪の兄だと知り、感激したことで深雪の手を握って、いかに達也がすごかったかを力説するのですが、お兄さまを褒められたことでブラコン・モードに突入してしまった深雪が恍惚の表情で達也を称えます。

深雪をまだ知らないエイミィも「ステキ。お兄さんリスペクト」とうっとり顔になるのです。

そしてそれを見て、すでに深雪の本質を知っているほのかと雫はドン引きでデフォルメされての登場です。

……ほのかは恍惚している深雪がまぶし過ぎるので腕で遮り、雫は首を傾げ脱力して肩を落としています。このふたりのドン引き具合を見ていると、ほどよい脱力感を味わえます。

約束を破ったら、お仕置きですよ

生徒会室です。「新入生勧誘週間」の会場付近でパトロール中だった達也は、ふたりの男子生徒たちが互いの腕を掴みいがみ合っているのを発見して仲裁しているときに何者かの魔法攻撃(エア・ブリッド)を受けました。

達也ですから、もちろん躱しており無事なのですが、深雪を迎えに生徒会室へ入った達也を見た深雪が、達也が攻撃されたことを見抜きます。そしてお兄さま大好きのブラコン・モードに入った深雪だったのですが、もはやそのことになれている生徒会の面々はアドリブで寸劇に入ります。

達也役は背の高い市原鈴音、深雪役は背の低い七草真由美です。

深雪役:真由美「約束を破ったら、お仕置きですよ。お兄さま」

達也役:鈴音「わかっているよ。深雪」

達也はそれを見ても感情の起伏が少ないためいつもどおりの平常運転ですが、深雪は客観的に見たブラコン・モードの自分の姿を理解したため猛烈な赤面となります。

ですが、深雪のお兄さまへの愛はもはや性なので絶対に直らないと思います。

なんだかストーカーみたい

少女探偵団結成後の初の活動です。達也を狙う犯人捜しとしてエイミィ、ほのか、雫の3人は校舎の屋上で双眼鏡を持ち監視しています。
手すりに両肘をつけ、双眼鏡をのぞくことから3人は同じ前傾姿勢となります。

そして達也を見つけるのですが、そのときに雫がぽつり「私たち、なんだかストーカーみたい」とつぶやきます。

そのときの画面には全員がこちらにお尻を向けているのですが、ストーカーと言う単語に反応したほのかとエイミィのお尻がぴょこりと動きます。

そして、ほのかが「ち、ち、違うよ~」と返答するとほのかのお尻が動きます。さらにエイミィが「私たちは探偵。断じてストーカーなんかじゃ……」と返答すると今度はエイミィのお尻が動きます。ですが物事に動じない雫のお尻はまったく動きません。

せっかくの美少女なのに、そそっかしくて残念なところがある、ほのかはポンコツ系ですが、どうやらエイミィも似たような性格だったことが、ほのぼのと伝わってきます。

魔法科高校の優等生第3話「少女探偵団、始動よ!」のネタバレ感想


「魔法科高校の優等生」第3話では本篇アニメではエイミィ(本名:アメリア=英美=明智=ゴールディ)が、あり得ないほど登場するのが特徴です。

エイミィは九校戦の一年生代表選手であることから本篇アニメの「九校戦編」で初めて登場します。ですがその後は目立つような登場はありません。決してモブとは言えませんが、特に物語に重要な役割を果たす人物ではないからのようです。

エイミィは英国人の母親を持つハーフで、母の実家は英国でサーの称号を与えられている魔法の名家「ゴールディ家」です。「ゴールディ家」は日本の魔法界で言えば十師族に相当するような家となります。

また、エイミィは「ゴールディ家」に密かに伝わる攻撃魔法「魔弾タスラム」を会得している有能な魔法師となります。

そんなエイミィですが、その活躍をもっと知りたいと思われる方は原作である「魔法科高校の劣等生」の短編集の二冊がおすすめです。

●魔法科高校の劣等生(5) 夏休み編+1

「アメリア・イン・ワンダーランド」
九校戦が終わった後の一年生の夏休み。エイミィは友人たちとテーマパークに遊びに行くのですが、そこで「ゴールディ家」の秘伝魔法を巡るお家騒動に巻き込まれます。

●魔法科高校の劣等生SS
「ショットガン!」
エイミィが二年生になった夏の九校戦で新競技となる「ロアー・アンド・ガンナー」に出場した際の物語。「ロアー・アンド・ガンナー」はボートを使う競技でエイミィは三年生の国東 久美子とペアを組みます。

慣れない船上での射撃に苦労するエイミィでしたが、達也がエイミィの特性に合った魔法術式を与えたことで優勝できたストーリーです。

このように本篇では登場機会が少ないエイミィですが、短編集で二つのストーリーの主役になっていることから、原作者の佐島 勤さんにとってエイミィは相当好きなキャラなのではないかと推察できます。

エイミィの能力、そして活躍を読んだ後で「魔法科高校の優等生」を見るのも一興だと思います。

☆おまけ:司波達也が桐原武明を始めとした剣術部員を倒したシーンの舞台となった建物の名称が本篇アニメと”優等生”とでは異なります。

本篇アニメ「第二小体育館」 → ”優等生”「闘技場」

剣道部や剣術部が部活動を行う建物なので和風に「闘技場」の方が似合うから変更になったのではと推察できます。

まとめ

●第3話タイトル「少女探偵団、始動よ!」は、エイミィが主役級で登場です。

「魔法科高校の優等生」の主役はオープニングを見ても、司波深雪、光井ほのか、北山雫の3人だとわかります。
ですが、本篇アニメでは登場機会が少なかった他のキャラもたくさん登場します。

そしてこの第3話では英国人を母親に持つハーフの赤髪の美少女エイミィがいっぱい登場し、どんどん活躍します。

「新入生勧誘週間」で部活勧誘する上級生たちに囲まれて逃げ場がなくなったほのかと雫ですが、それを馬を駆って助けたのが同じ一年生でのちに友人となるエイミィ(本名:アメリア=英美=明智=ゴールディ)でした。

達也が「新入生勧誘週間」で違反者ならば一科生をも取り締まる二科生初の風紀委員で活躍している中、達也に魔法攻撃をしかける謎の人物の存在を知ったほのか、雫、エイミィですが、このことを達也がらみだと人格が変わる深雪には伝えずに自分たちで犯人捜しをしようと結成したのが「少女探偵団」でした。

●第3話の見どころは、ゆる~いデフォルメキャラ。

1:シリアス展開の本篇アニメではあり得なかったゆる~いデフォルメされたキャラ。

七草 真由美、光井 ほのか、北山 雫たちがゆる~い場面でゆる~い表情のデフォルメキャラで登場します。

2:毎度おなじみの「お兄さま大好きのブラコン・モードに入った深雪」。

生徒会メンバーにはもう慣れっことなっています。そして深雪の「ブラコン・モード」が発動したときに生徒会長の七草 真由美と生徒会会計の市原 鈴音が深雪役、達也役を演じる寸劇が見られます。

迫真迫る演技に深雪の顔は真っ赤っかです。

3:監視は仲良く同じ姿勢で。

達也を魔法攻撃で狙う犯人の存在を知った「少女探偵団」。初任務は校舎の屋上で仲良くならんで双眼鏡での監視です。

同じ姿勢で並ぶ中、雫が発した言葉に同じように反応するほのかとエイミィ。ふたりの性格に共通点があるようです。

●第3話のネタバレ。本篇アニメでも見られないエイミィの活躍。

本篇アニメでは九校戦以外にまともに登場していないエイミィ。この第3話ではこれでもか、と言うくらい活躍します。ですが、エイミィの活躍をもっともっと知りたいのであれば、単行本「魔法科高校の劣等生」の短編集二冊がおすすめです。

エイミィは二冊の短編集でそれぞれ主役として登場します。

拙文を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。