魔法科高校の優等生 第1話「一生大事にします」のネタバレ!あらすじ、感想や見どころについても徹底解説!

この記事では魔法科高校の優等生 第1話「一生大事にします」のネタバレ、あらすじや感想、見所を解説していきます。

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「魔法科高校の優等生」はタイトルから容易に推測できるとおり「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ(外伝)となります。

本編の「魔法科高校の劣等生」の主役である司波達也(しば たつや)はこの物語では脇役になり、その代わりに主役となっているのが妹の司波深雪(しば みゆき)、そして親友の北山雫(きたやま しずく)と光井ほのか(みつい ほのか)が準主役の立場となって登場しています。

「魔法科高校の優等生」は司波達也の視線ではなく、深雪、雫、ほのかから見たもうひとつの「魔法科高校の劣等生」であり、三人とも同じ1-Aのクラスメイトで超成績優秀な魔法師であることからタイトルが「魔法科高校の優等生」となっているのです。

「こういうところをしっかり見て欲しい!」というポイントについてもお伝えしますので、しっかり読み進めてくださいね。

魔法科高校の優等生第1話「一生大事にします」のあらすじ要約


「魔法科高校の優等生」の第1話「一生大事にします」の第1話は主役の司波深雪と兄の達也が魔法科高校に入学する直前の3月の物語です。

2095年3月25日。深雪が15歳の誕生日を迎え、そのお祝いにと達也が食事とプレゼント購入のために横浜のベイヒルズタワーに向かいました。
深雪は達也とのデートを満喫しご機嫌な一日になりそうでした。

しかし買い物を済ませたあと、達也に本家である四葉(よつば)家から電話があり、このベイヒルズタワー上階にある魔法協会関東支部へと達也ひとりが呼び出されます。

呼び出した理由はこのビルに侵入している危険なテロリストの排除でした。ですが、そのときすでに階下にあるショッピングセンター内にテロリストが潜入しており、魔法を使った大規模な火災が引き起こされていました。

テロリストの正体は国防軍が秘密裏に開発していた加熱(炎)への適正を強化された強化実験体の脱走犯でした。

長年にわたり自分の能力を高く評価しなかった国防軍、魔法協会、魔法師たちへ怨恨を懐いていたことからの復讐でしたが、実態は反魔法国際政治団体ブランシュにそそのかされた使い捨ての駒のひとつとして放火テロを起こし、魔法師の象徴である魔法協会関東支部があるこのビルで大火災を起こすことで死傷者を多数発生させて起こる騒乱、そしてそのことによる魔法協会の社会的信頼度の失墜を狙った犯罪でした。

大火災が起こる中、深雪はこれは事故ではなく、魔法による犯罪と看破し、一刻を争う状況から達也を待たずに単独でテロリストの元へ向かいます。そして、すでに紅蓮の炎に包まれていたショッピングフロアのロビー全体を上級魔法(おそらくニブルヘイム)で一気に冷却し鎮火させました。

さらに抵抗するテロリストに対して大規模な領域干渉を行い、炎魔法を含む発火現象の完全無効化を行ったことで拳銃すらも使用不可となりテロリストは無力化されました。

ですが、駆けつけた達也から、多数の監視システムがあるこのビルでの派手で目立つ魔法行使を記録されることへの危惧を説明され、深雪は達也とともにベイヒルズタワーを急ぎ去るのでした。

ビルの監視システムの画像データは達也が分解し、また四葉家では当主の真夜(まや)が、可能な限り映像を処分し動画サイトの監視も行うと決定したことから、テロリストと戦う深雪の画像が公開されることはありませんでした。

しかし、深雪や達也が知らないところで想定外の人物にテロリストを制圧した少女が司波深雪だと看破されていました。それは、これから入学する国立魔法大学付属第一高校の生徒会長で十師族直系の七草真由美(さえぐさ まゆみ)でした。

真由美は魔法と言う軍事機密と同等以上の機密を保持、管理している魔法科高校のネットワークを支配できる凄腕のハッカーであり、その技術で今年の新入生総代である深雪とテロ当日にベイヒルズタワーのカメラが捉えた加工され不鮮明な状態で映る少女が同一人物だと突き止めており、その少女に同年代の少年がいっしょにいたことも突き止めていたのです。

魔法科高校の優等生第1話「一生大事にします」の見どころ


「魔法科高校の優等生」第1話の見どころは、本編である「魔法科高校の劣等生」では描かれていないエピソードや事件を見ることが出来ることです。そのことで本編では触れられなかった事柄への補完がされていたり、説明されていなかったちょっとした豆知識を得ることが出来ます。

深雪の髪飾り:「一生大事にします」

深雪が絶世の美少女であることに異論がある方はいないと思います。

その魅力のひとつが濡羽色の長くて黒い髪ですが、そこにはいつも同じ髪飾りがあります。頭の左側、耳の上が定位置です。デザインは薄い水色で氷の結晶のような花の形をしていますが、これは達也から15歳の誕生日にもらったことだと判明します。

この髪飾りは横浜ベイヒルズタワー内にあるアクセサリーショップで達也が選んだもので、深雪は鏡で己の姿を確認することすらせずに「お兄様のご意見さえうかがえれば」や「これがいいんです。お兄様が選んでくださったのですから」と、あっさりと決めています。いつも通りの重度のブラコンならではの選択でした。

深雪は達也になぜこの髪飾りを選んだのかと問いますが「魔法幾何学的によく考えられたデザインだと思ってね」と返答します。これもいかにも理数系理論派な達也らしい選択でした。

とにもかくにも1話のタイトルである「一生大事にします」とはこの髪飾りのことでした。

魔法発動までプロセス:司波深雪

スピンオフ作品である「魔法科高校の優等生」でも本編の「魔法科高校の劣等生」でもタイトルにある通り「魔法」がこの物語の世界観でとても重要なキーワードとなります。

通常、「魔法」が登場する物語はこことは違う異世界モノが多く、そこでは「魔法」が当たり前の能力として登場しています。

ですが、この「魔法科シリーズ」では、「魔法、このおとぎ話の産物は21世紀初頭に現実の技術として体系化された」と言うナレーションが入ります。そこが他の魔法物語と異なり科学的根拠を提示し、事象を書き換えて行使している世界観となっています。

そのため、魔法を行使するには通常CADと呼ばれる術式補助演算機を使用し、物理法則を改変し、元々そこにない現象を発生させ既存の情報に上書きすると言う複雑な設定となっています。

「火のない所に煙は立たない」ではありませんが、魔法とは「火のない所に灼熱の猛火」を起こす現象のことなのです。

第1話「一生大事にします」でテロリストの魔法で大火災となったショッピングフロアのロビーで、深雪が大規模魔法を発動させます。この場面では通常では省略されることが多い魔法発動までのプロセスのすべて見ることが出来ます。

「CADにサイオンを注入~~座標確認~~魔法発動、事象を書き換える」と深雪の脳内呪文で説明されていて、なるほどと納得できるシーンとなっています。

深雪さま。オコです、激オコです。

深雪が15歳の誕生日に買ってもらったばかりの髪飾りですが、テロリストとの戦いの最中に破損します。肩にかけてあったお店の紙袋が燃えてしまい、おそらくですが中身の髪飾りにも被害があったと思われます。

これはテロリストの魔法で大火災となったショッピングフロアのロビーで、炎を得意の氷系魔法(おそらくニブルヘイム)で鎮火させ、テロリストを氷で捕縛しようとした瞬間に親とはぐれた幼い少女がこの戦場に迷い込んでしまいました。

とっさのことで深雪は飛び出して少女をかばい、テロリストは好機とみて炎系魔法を発動させました。

一見、少女もろとも深雪も炎に包まれるかと思われましたが、領域干渉をかろうじて発動させたことで自分たちの炎上こそ防ぎましたが、お店の紙袋の紐が燃え床に落ちてしまいました。

そしてその後です。強力な領域干渉のため魔法発動が一切できなくなったテロリストに一歩一歩近づく深雪がコワイのです。声は低く顔は伏せられていて、そして言葉ひとつひとつが呪いのようです。

つまり深雪はオコでした。それも最上級の激オコ状態でテロリストの3つの罪状をつぶやくのです。

罪状

1:「魔法による放火」

2:「幼子への攻撃」

3:「そして、よくもよくも、お兄様からいただいた髪飾りを!!」

深雪にとっていちばん重要だったのは「3」です。「1」と「2」は公事としてはとても重要なのことなのですが、死傷者もなく幼い少女も無傷だったので深雪個人にとっては、そこまで重い罪ではなかったのかもしれません。

ですが個人的な事情に過ぎませんが、「3」だけは許せませんでした。最愛で敬愛するお兄様からもらったプレゼントは何物にも代えがたい贈り物でしたので「よくもよくも」と呪詛のようなつぶやきになったと思われます。

そして哀れなテロリストは、深雪が行う最大限の懲らしめである氷漬けにされてしまったのは言うまでもありません。

魔法科高校の優等生第1話「一生大事にします」のネタバレ感想


「魔法科高校の劣等生」のスピンオフ作品である「魔法科高校の優等生」は基本、本編の「劣等生」での物語の進行に沿う形となっていることで、まったく別物となる展開はありません。

ですが、ところどころに本編では語られなかったエピソードなどがちりばめられています。

第1話である「一生大事にします」では冒頭のショッピングフロアの火災発生から始まり、その後に物語は数時間戻り、この横浜ベイヒルズタワーに達也と出かけることになるそもそもの経緯のシーンが始まります。

ベイヒルズタワーへ行く目的は深雪が15歳の誕生日を迎え、そのお祝いにと達也がいっしょに食事をし、深雪へのプレゼントを購入するためでした。ですが、この展開は本編アニメ「魔法科高校の劣等生」では存在しないシーンでした。

本編アニメではあくまで魔法科高校の入学式直前のシーンからの開始ですが、スピンオフである「優等生」は深雪、達也たちが入学する直前の2095年3月25日から始まっているのです。

そのことで本編「魔法科高校の劣等生」のアニメのみをご覧の方々にはこのショッピングセンターでのシーンは目新しく映ると思われますが、この深雪と達也のデートにも似たショッピングセンターでの買い物シーンはアニメ未収録となっていて、原作である単行本に掲載されています。

その本は「魔法科高校の劣等生(5)夏休み編+1」です。この本は短編集で、6編の物語があり、その中にある「メモリーズ・オブ・ザ・サマー」と言うタイトルがそれにあたります。

舞台は夏休みの東京のショッピングタワーで、深雪が夏休みに行われていた九校戦の「ミラージ・バット」で優勝したご褒美として好きなものを達也に買ってもらうためでした。

そこでも深雪は服の試着をしたりするのですが、そのあまりにも完璧な美少女さに男性はもちろん女性まで虜になってしまうシーンがあり、食事に入ったレストランで店から無料で料理を差し入れされたりします。

ただし詳細に比べると異なる設定や展開があるので、「メモリーズ・オブ・ザ・サマー」をそのまま「魔法科高校の優等生」に移植させたものではなく、深雪が達也とデートをし、買い物や食事を楽しむ場面を想定した場合に、アニメ未収録のこの短編をベースにしたと思われます。

魔法科シリーズは学園モノであることから学校内でのシーンが多いのは必然で、その中ではいくら学校一の美少女である深雪でも毎日接していれば遠巻きに見惚れてしまった憧れの視線たちを浴びることはありません。

ですが、舞台が街となれば誰もが司波深雪を知っている訳ではないことで、深雪の美貌にうっとりとなってしまう人々が多く、あらためて深雪と言う少女の美しさと人々を魅了させてしまう魅力を再確認することができます。

まとめ

ここまで魔法科高校の優等生 第1話「一生大事にします」のネタバレ!あらすじ、感想や見どころについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。最後にここまでの内容をまとめておきます。

・第1話タイトル「一生大事にします」は達也から送られたいつも身につけているモノのこと。

15歳の誕生祝いに深雪は達也と横浜ベイヒルズタワーでプレゼントの品を買ってもらったり食事を楽しんだりします。ですが、そこは魔法協会関東支部が入るビルであり、テロリストの起こした火災事件に巻き込まれてしまいます。

・第1話の【見どころ】は深雪の身につけているアクセサリーにまつわる話。

魔法科シリーズの世界観である科学に裏打ちされた魔法が発動するまでのプロセスが登場するファン必見の上級振動減速系統魔法である深雪の「ニブルヘイム」発動シーン。

火災を起こし幼女を襲い、なによりも大切な達也から贈られたプレゼントを破損させたテロリストに呪詛めいた言葉をつぶやき一歩一歩近づいて行く深雪の激オコシーン。

・第1話のネタバレ。「魔法科高校の優等生」の第1話であるショッピングモールでの買い物シーン、食事シーンには元ネタがあった。

それは本編アニメでは未収録であった単行本の「魔法科高校の劣等生(5)夏休み編+1」に掲載されている短編でした。

拙文を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

 

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