魔法科高校の優等生 12話ネタバレ注意!深雪のブラコンモードが再び炸裂?!

この記事では魔法科高校の優等生 第12話「飛びます!」のネタバレや感想、見どころについて解説していきます。

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今回ももちろん九校戦での物語となります。

一年生だけが出場できる新人戦は終わったのですが、深雪だけは最後の試合が残っています。

これは事故で出場不可となった三年生の渡辺摩利の代役として《ミラージ・バット》に出場するからです。

深雪は予選で第三高校の水尾佐保と戦うのですが、佐保の実力を知り、切り札の投入を達也に伺うことになります。

そして世間に発表されたことはあるものの、誰もが初めて見る不可能と呼ばれた《飛行魔法》の姿に選手も観客も度肝を抜かれることになりました。

そして決勝。

深雪は最後の強敵である第三高校の一色愛梨との戦いに向かうのでした。

ここでの文章はもちろんネタバレを含みますので、お読みくださる場合はその点をご注意願います。

魔法科高校の優等生 第12話のあらすじ要約


8月11日、九校戦9日目。

そろそろ九校戦も終わりに近づいて来ました。

曇天。分厚い雲が天を埋め尽くし、雨が降りそうで降らない空模様の中を深雪とほのか、雫の3人がジャージ姿で歩いています。

美少女3人なのでただのジャージでも実に絵になります。

「この天気なら深雪のミラージ・バット本戦も空中に投影されるホログラムが見やすくなるしラッキーだったね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ほのかがそう言います。

これは《ミラージ・バット》新人戦で実際に試合を行ったほのかなので説得力があります。

晴天だと太陽の光がまぶしいことと、明るすぎることからホログラムの光球が見にくくなってしまうことを言っています。

「小早川先輩もいるし、深雪なら緊張はしないと思うけど」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

雫が深雪にそう話しかけます。

「そんなことないわ。一高のエースである渡辺先輩の代理と言うだけでもプレッシャーなのよ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪がそう返答します。

これは本心かも知れませんが謙遜でもありそうです。

「でも、深雪なら大丈夫だよ。だって達也さんが付いているんだもん」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ほのかが振り返りながらそう告げます。

これはほのかの本意で他意はまったくなかったと思います。

ですが、やはり深雪はこうなりました……。

「……それはもちろんそうなのだけれど……」

身体をうねうねさせて全身でモジモジと照れてしまいます。

ブラコンモード全開です。

それを棒立ち無表情で見つめるほのかと雫なのですが、もうこういう状態の深雪に対しては、なにも言わないなにもしないという対処方法がいちばんと理解しているようです。

「九校戦も残り2日かぁ~」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

名残惜しそうにほのかがつぶやきました。

「今日のミラージ・バットか、明日のモノリス・コード、どちらかで優勝したら一高の総合優勝が決まる」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「学校のことまで考えなくていいよ。自分の試合のことだけ考えて」

悩んでいる発言を深雪がしたことで、雫がなぐさめるように応えます。

そのふたりをほのかがそっと見守ります。

この3人は出会いのときから様々なことを経て、今はかけがえのない親友となっているのがわかります。

「ありがとう雫。でもそういう訳にはいかないわ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「え?」

雫が問います。

「優勝に手が届くところまで来られたのは、雫やほのかたち一高のみんなが頑張ったからだもの。私もそれに応えるような試合をしないとね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪の静かな決意です。

そして雫とほのかは笑みで応えます。

深雪の心の声がします。

(全学年が参加する《ミラージ・バット》本戦、その中には……)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

流れる雲の下、深雪と愛梨が対峙するイメージの画像が流れます。

(一色さん、私も負けないわ。全力を尽くして一高を優勝に導く――)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

場面は各校が宿泊するホテルの屋上になります。

そこには第三高校の一色愛梨がひとりでいます。

フェンスに体重を預け眼下の風景を見ていると思いきや、誰かと電話していました。

「ええ、わかってるわ。じゃあ」

と、迷惑そうな声で応えた愛梨は耳の受信機のスイッチで通話を一方的に切ります。

「はあ……」

そこに声がかかります。

「大変よね。期待されちゃうのも」

第三高校の三年生、水尾佐保でした。佐保は笑みを浮かべて愛梨に歩み寄ります。

「……先輩」

「一色家からでしょ?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「いつもお見通しですね」

「長いつき合いだからね」

愛梨の横に来た佐保は愛梨と同じようにフェンスに体重を預けて風景を見ます。

ふたりの向こうには巨大な富士山がそびえていました。

「昨日、一条くんが負けたことで同じ”一”の家系である一色家の存在感を示す好機と捉えているみたいです」

「こんなときまで師族間の権力争いなんて……。そんなことを考えながら勝てるほど九校戦は楽ではないのに」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨が家との通話内容を話してくれたことに対して、佐保がやれやれと言った言葉を告げました。

「夢を持って日本の来られたお母さまに申し訳がないです」

幼い頃の愛梨が木陰の下で母親と過ごしている記憶の画面が登場します。優しげで美しい母親の微笑が印象的です。

「――でもだからこそ勝ちたい。お母さまのためにも。そしてなにより私自身のために」

「そっか、じゃあ約束通り――」

「ミラージ・バット本戦は先輩と私でワンツーフィニッシュで」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そう言った愛梨は右手を伸ばして握った拳を差し出します。

すると佐保も左手で作った拳を愛梨の拳に軽くぶつけました。

おそらく佐保は愛梨の緊張をほぐすつもりでこの屋上に来たのだと思えますが、愛梨の決意を知って方針変更して、愛梨の決意に乗ったのだと思われます。

場面は変わって《ミラージ・バット》試合会場です。

上空からの映像でスタジアムが2つあるのがわかります。

「ミラージ・バット本戦第一試合は、まもなく開始となります。各選手の華やかな衣装にもご注目ください」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性アナウンサーの声が響きます。

観客席には久々の登場となる千葉エリカ、柴田美月、そして吉田幹比古、西城レオンハルトの二科生四人組の姿があります。

そして明智エイミィ、里見スバル、滝川和実、春日菜々美の一年女子チームの面々、光井ほのかと北山雫、七草真由美、渡辺摩利と主立った人物たちが次々と登場します。

そして《ミラージ・バット》選手控え室に続く廊下の場面へと変わります。

そこには司波達也と司波深雪、三年生で選手である小早川景子と三年生技術スタッフである平河小春の4人の姿が見えます。

「じゃあ行ってくる」

白とピンクを基調とした試合用衣装の上にジャージを着た小早川景子が元気にそう告げます。

「小早川先輩、がんばってください」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪が応援の言葉を贈ります。

「うん、まかせて」

景子は元気に頷きます。

「司波さんが楽に戦えるようにしっかりね、景子」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

温和しげな顔つきの平河小春がそう告げました。

「了解」

この時点では小早川景子も平河小春も笑顔です。

この先になにが待っているかなどわかるはずもないからです。

景子は笑みをたたえたまま狭い廊下を進みます。おそらくその先は試合会場です。

「CADの調整はちゃんとしたし、景子の体調も万全。予選通過は間違いないわ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

自信に満ちた小春の言葉です。

そこには技術スタッフとしての自分の自信と選手としての小早川景子に対する信頼が感じられます。

そして試合会場。

プールよりも大きく円状の人工池に浮かぶ円柱の真っ白な櫓に各校の選手がひとりずつ立ってます。

この円柱はそれぞれ高さが違います。

もちろん高い方が有利なのですが、これはくじ引きや以前の成績などで場所が決められているのかも知れません。

そして試合開始です。

元から有利な高い円柱にいたこともあり、景子は早々と光球を捉え得点を重ねます。

会場の巨大な電光掲示板には得点数と順位がリアルタイム表示されているのですが、景子は途中経過ながら2位に5ポイント離した48ポイントと好調な展開となっています。

「よしっ!」

景子は空中で握りこぶしを作ります。

手応え十分ということだと思います。

「その調子だ。小早川!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

観客席では渡辺摩利が声援を送ります。

本来ならば景子とともにこの競技に出るはずだった摩利なので応援に力が入るようです。

そして景子が空中で次のホログラム光球に狙いを定めたときでした。

景子は右手首のCADを操作しながら言葉を発します。

「移動魔法、減速してあのボールに――」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

その直後でした。

急に支えを失ったかのように景子の身体が真っ逆さまに落ち始めました。

「あっ!」

思わず声を出してしまったのは観客席の深雪です。

平河小春が叫びます。

「景子っ!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

景子の身体は地面に向かってどんどん加速します。

なんらかの理由によって魔法が発動しなかったことは明らかです。

そこで緊急事態に備えて待機していた大会実行委員の男性が魔法を行使したことで、景子の落下速度をゆっくりと落ちてくる程度まで下げることに成功しました。

こうして最悪の事態が回避されました。

その一部始終を観客席で見ていた達也が注意深く見守っています。

ほのかは驚きのあまり口を押さえ、雫は驚愕のあまり口をぽかんと開けたままでした。

場面変わってテント村に幕営されている第一高校の大型テント内です。

大会委員たちの担架によって運ばれてきた景子が横たわっています。

そしてその傍らには担当エンジニアである平河小春の姿がありました。

「景子、しっかりして。景子、いったいどうして、ねえ、景子……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

小春の呼びかけも虚しく景子は担架によって奥へと運ばれて行きました。

そこには司波達也、深雪の兄妹もいました。

「お兄さま、これは?」

「わかってる」

深雪は賢い少女です。

なのでこの小早川景子の事故がただの事故じゃなく、背後になにかが起こっているのかを達也に問うたのだと思います。

ですが達也が詳しい返答をする前に端末に連絡が入りました。

「美月か?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

達也は端末を耳に当て話します。

通話相手は《水晶眼》の持ち主である柴田美月です。

同じく第一高校の天幕内。時間は少し経過しています。

ジャージ姿の深雪、制服姿のほのかと雫がいます。

「小早川先輩は途中棄権」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ほのかが沈んだ声で告げました。

「事故の原因は?」

雫が深雪に問います。

「お兄さまはCADを疑ってる。なんらかの細工をされたのではと……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪が今わかっている情報を伝えます。

「そんな。運営委員が試合前にチェックしてるのに……?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ほのかが信じられないと言わんばかりに発言します。

「……そこまでやるの?」

雫は第一高校を狙う組織が次から次へと繰り出す手段の悪辣さに視線を落とします。

以前ならばこんなとき怒りを示していた雫でも、ここまでしつこく尚且つ周到な敵の妨害に心が折れかかっているのかも知れません。

「今、お兄さまが確かめに行っているわ」

深雪がそう告げました。

そのときです。

「た、大変だっ!!」

制服姿の里見スバルが叫びながら登場します。そして深雪、ほのか、雫の3人はスバルを見ました。

そのスバルは真剣で鬼気迫るような表情です。

「司波くんが……!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

場面は変わって九校戦運営本部となります。

時間はやや遡ります。

「――見くびられたものだな」

達也が運営委員の男性の左腕を背後から固め身体を机の上に押しつけています。

逆関節に固められた男性は苦悶の声を漏らしますが憤怒の表情の達也は緩める気配を見せません。

そして周りにいる他の運営委員たちは達也が発する威圧感に気圧されてまったく動けません。

「――深雪のCADになにを入れようとしたっ!!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話「飛びます!」

四葉家の施術で感情を表に出せないはずの達也が見せた怒りは誰も近づけないほどの戦慄をまき散らします。

場所は第一高校の天幕に戻ります。

そこでは嫌な雰囲気が漂っていました。

「……ねえ、聞いた? 一高のエンジニアが委員会の天幕で暴れたって」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

他校の女子生徒のささやき声がします。

「係員を半殺しにしたらしいぞ」

同じく他校の男子生徒の声がします。

「マジかよ」

「八つ当たりってヤバ過ぎ」

噂話の常で話に少々尾ひれがついています。そして明らかに達也に対する悪意を感じます。

「違う。お兄さまはそんなことで怒ったりしない。きっと……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話「飛びます!」

悲痛な表情で俯いているのが深雪です。

こんな雰囲気の中ではいかに正しい意見で反論しても相手はますます疑念を深めるだけだとわかっているからです。

「深雪」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

達也の声です。

「あ!」

それに気づいた深雪は驚き顔となりました。

達也が戻って来たのです。

周囲にはこそこそと噂話をしていた他校生徒たちの姿が見えます。

「すまないな。心配かけて」

「……お兄さまが真剣に怒るときは、いつも私のためなのに……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

涙が閉じた目からあふれそうになります。

それを見た達也は深雪をそっと抱きしめます。

「……お兄さまばかりが批判されて」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「あ、あのぉ~」

ここでほのかが頬を赤らめているのが見えます。その横にいる雫は驚きで口をぽかんと開けています。

てっきり、まるで恋人同士のようなやり取りをする達也と美雪を見ての表情かと思いきや、全然別なモノが原因でした。

「もう、お兄さまのバカバカ。私のためにあんなことを」

「すまない深雪。心配をかけて」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

達也役は摩利、深雪役は真由美で司波兄妹の即興の寸劇が始まっていたのです。

この後、摩利と真由美は見つめ合って笑い合います。

「……か、会長、渡辺先輩」

引用:魔法科高校の優等生 第12話「飛びます!」

そしてそれに気づいた深雪が顔を真っ赤にして止めてくれるように懇願します。

しかしそんなときも達也はいつもの無表情です。

やはり達也には恥ずかしいと感じる感情が乏しいようです。

「うふふ……。本校の生徒が暴れたって聞いて何事かと思ったらシスコンお兄さんが大事な妹にちょっかいかけられて、いつものように怒り狂ってただけだったのね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

真由美がからかうような口調でそう言います。

「……妹のために」

「シスコン?」

噂話をしていた他校の生徒たちが拍子抜けだが納得はした、と言った感じになりました。

(……微妙に空気が変わったから、これでいいのか?)

納得しかねるがこれはこれで結果オーライと達也は心の声で判断したようです。

場所は変わって第三高校の天幕です。

ここには愛梨、栞、沓子の三人美娘がいます。

「また一高の選手が?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

《ミラージ・バット》用の衣装に着替えた愛梨が訝しげに発言します。

愛梨のコスチュームは白色と紫色を基調にしたフリルが多いものです。

ふだんのクールな愛梨からは考えられない女子力ある衣装ですが《ミラージ・バット》では選手たちが空を舞う妖精たちのようだと例えられるので、競技内容に適ったコスチュームです。

それに愛梨のように美しいけど気が強い妖精も悪いものではありません。

話を戻します。

「愛梨、やっぱりあれは……?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

三高の技術スタッフの制服を着た栞が心配気な口調で尋ねます。

「例の妨害工作なのかも知れない」

愛梨が推論を述べます。

「目的はいったいなんなのじゃ? 一高ばかり狙いおって!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

沓子はちょっと怒っています。

卑怯なことが嫌いな沓子には許せない行為なのだと思います。

「司波さん、大丈夫かしら?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨も騎士道に反するような行為は許さない性格です。正々堂々と勝負することを約束したライバルのことを気遣います。

「お待たせ。準備完了よ」

そこへ三年生の水尾佐保がやって来ました。

佐保の衣装ももちろん《ミラージ・バット》用の衣装です。

黒を基調とした大人っぽい衣装で差し色として青紫が入っているのがなんともいい感じです。

コスチュームの右肩だけを露出させたワンショルダーの衣装は印象としてはオトナの妖精と言ったところでしょうか。

「先輩、やはり今回も正攻法ですね」

愛梨が尋ねます。

「ああ、愛梨と同じ極限まで鍛えた跳躍の技でいちばんを狙うよ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

佐保がそう答えます。

そんな佐保の落ち着いた笑顔がなせる技なのでしょうか、栞も沓子も笑みを浮かべています。

「先輩ならきっと大丈夫です」

愛梨の言葉は本心を伝えているようです。

そこにおべっかや追従は感じられません。

そして再び場面は《ミラージ・バット》が行われるスタジアムです。

会場内はザワついています。

これから行われる試合を待ちわびてと言った高揚した感じではなく、噂や憶測が飛び交う嫌な雰囲気での騒々しさです。

観客席には一高の渡辺摩利と七草真由美の姿があります。

「まさか大会委員がCADに細工していたとはな」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

摩利が心底軽蔑したと言う口調で真由美に話しかけます。

「柴田さんの眼と達也くんのチェックがなければ、うやむやにされるところだったわ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

真由美は最悪の事態にはならかったことへの安堵を感じさせる口調で答えます。

「司波妹には申し訳ないことをしてしまった。私の代わりだけでなく一高の命運まで背負わせることになるなんて……」

「あら、そこは心配してないわよ。司波さんはいずれ一高を背負って立つ存在になるはずだもの」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

真由美の顔は真剣です。

深雪の実力はもう十分知っていると言わんばかりです。

場所は変わって第一高校一年女子チームがいる観客席です。

「深雪の衣装、どんなのかなあ?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ほのかが雫とエイミィに尋ねます。

「ふつうって言ってたけど」

「絶対ふつうじゃないよぉ~」

雫もエイミィも実は期待しているのがわかります。

「ピラーズ・ブレイクではオーソドックスって言って置いてあれだったからなあ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「ふふふ」

スバルと菜々美も楽しみにしているのがわかります。

「ミラージ・バット第二試合、選手入場です!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性アナウンサーが声高らかに宣言しました。

長い黒髪を風になびかせ登場したのは司波深雪です。

衣装はワインレッド色を基調としたものでふだんの深雪のイメージである清楚ではなく蠱惑感がある小悪魔的な可愛らしさがあります。

そしてステッキを手にし静かに目を閉じてやや俯く様は力ある者への”祈り”を感じさせます。

ちなみに”本篇アニメ”である『魔法科高校の劣等生 第17話 九校戦編Ⅹ』で同じく第二試合で登場した深雪の衣装は白と青を基調としたものでした。

この配色の方が清楚さは感じられますが、この”優等生”の方ではオトナの妖精を彷彿させ今までにない深雪の魅力が感じられます。

もちろんこれは好みの問題でありますので、どちらかが正しいと言うわけではありません。

「みゆき、綺麗」

「さすがは深雪」

「ふつうじゃないのは衣装じゃなくてモデルの方ってことよねぇ~」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

場面変わって第一高校一年女子チームで発言したのは上から順番にほのか、雫、そして最後に上手いこと言ったのはエイミィです。

3人ともに握った両手を胸の前に持ってきて、うっとりと言うばかりの言葉です。

再び場所は変わって競技場内、他校の選手たちがいます。

「あの子、ピラーズ・ブレイクの……」

「振動系の魔法は得意みたいだけれど、跳躍なら私だって……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪に気づいたことで対抗意識を持ったようですがこれは仕方がないことです。

他校も勝つためにここに来ていますし、別競技で目立った選手がマークされるのは当然のことです。

ちなみに他校選手が言った”深雪は振動系が得意”との分析ですが間違ってはいません。

代名詞でもあるニブルヘイムは”振動系魔法”に属します。

ですがそれでは半分だけの正解になります。

深雪は”振動系が得意”なだけであって他の系統の魔法が苦手という記述は見つかりません。

ですので”どの系統魔法も得意”なのが正しい回答だと思えます。

「負けられないよねぇ、三年生としては」

そう答えたのは第三高校の水尾佐保でした。

そして試合が始まりました。

深雪は円柱の櫓に魔法陣を発生させ、一気に上空へと跳躍します。

ですが頂上のホログラム光球にいち早く到達したのは佐保でした。さすが極限まで鍛えたと豪語していたのは伊達ではないようです。

(速いっ……)

光球を奪えなかった深雪は素直に脱帽します。その様子に佐保は満足そうに笑みを浮かべます。

(だけど)

深雪はそのことにはめげずに跳躍を繰り返し次とその次の光球を奪います。

「やるねえ」

佐保も深雪の実力を素直に認めます。

場所は変わって第三高校の控え室。

愛梨と栞と沓子が壁面にある大型モニタで試合を観戦しています。

「司波さんすごいわね。一年生で水尾先輩と互角に渡り合うなんて」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

栞がそう発言します。

冷静に物事を分析できる頭脳の持ち主の栞が素直に称賛しているのは、客観的に見て深雪の実力は事実だからです。

「他校の選手も食らいついておる。やはり本戦はレベルが高いのう」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

沓子は真剣なまなざしでそう言います。

「……どうした?」

栞は物言わぬ愛梨に疑問を感じて問いますが、返答はありません。

その愛梨は身じろぎもせずにまっすぐモニタを見つめていました。

場面が変わります。

ブザーの音が会場に鳴り響きました。

「第2ピリオド終了です」

大歓声の中、男性アナウンサーの声がそう告げました。

会場にある巨大な電光掲示板には途中経過の順位が掲載されています。

1位は深雪で47ポイント、2位が佐保で41ポイントと接戦になっています。

そして3位の選手が39ポイント、4位は35ポイントとなっていて1位の深雪とさほど獲得ポイントが離れていません。

試合は小休止に入っています。

深雪は掲示板を見つめていました。

(――さすがは九校戦。どの選手も強い。でも負けられない。……負けたくない)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪は近くに待機している達也に正面から向き合い真剣な表情で話しかけます。

「お兄さま、あれを使わせてください」

するとやや間を置いてから達也は微笑して頷きます。

「いいだろう。すべてはお前の望むままに――」

そう告げた達也は差し出された深雪の両手のひらに青灰色で卵形のCADをそっと乗せました。

深雪は受け取ったCADを大切そうに両手で包み胸の前に寄せました。

「がんばっておいで、深雪」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「はい」

わずかに首を傾げ頬を染めて深雪はそう答えました。

場所は変わって第一高校一年女子チームの観客席です。

「……ついに使うのね」

ほのかがつぶやきました。

「え?」

事情を知らない雫が疑問の問いをします。

「……私には使いこなせなかったアレを……」

試合が再開されました。

上空では佐保を始めとした他校選手たちがホログラム光球をステッキで叩き、どんどんポイントを獲得しています。

ですが深雪はそれには加わらず、未だ純白で円形状の櫓の上に立っていました。

そして左手にある卵形のCADにある青色のボタンを押して魔法を発動させました。

左腕には魔法陣が次々と発生し、足元にもひときわ大きな魔法陣が展開されます。

(見ていてください。お兄さま……)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして閉じていた目を開けます。

表情はキリリとした真剣な眼差しです。

(飛びます!)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

今回の第12話のサブタイトルである『飛びます!』の言葉が登場しました。

心の中でそう叫んだ深雪はふわりと宙に浮くと、そのままぐんぐん加速して直上に跳躍していた他校選手たちの中を一気に突き抜けさらに上昇を続けます。

その高みは決して跳躍では届くことのない飛翔者のみが行き着くことができる世界です。

そこまで上昇した深雪は宙返りを行いホログラム光球が浮遊している高度へと向かいます。

競技場の上空ではあり得ない深雪の動きを見た佐保たち他校選手たちが絶句しています。

また第三高校の一色愛梨もモニタの前で同じく言葉を失っていました。

これは《ミラージ・バット》の戦い方を根本的に変えてしまった革命です。

例えるならば大空を複葉機同士でひらりひらりと舞い機銃で打ち合っていた第一次世界大戦の戦いの最中に、追尾する対空ミサイルを装備したジェット戦闘機が参戦してしまったくらいの技術差です。

ホログラムが浮遊している高度に一気に到着した深雪は次々と光球を叩いていくのでした。

もちろん一度も地に足を着けていません。空を縫うように舞いミスなくステッキを振り続けるのでした。

「――ハッ! ……あ、あれは、まさか、飛行魔法?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

モニタ越しに観戦していた愛梨が信じられないと言わんばかりに驚きを示します。

その後も深雪は快進撃を続けました。

跳躍のためにいちいち地上へ戻る必要がないため、空域に常に位置し続けられることは他選手たちに対しての圧倒的なアドバンテージとなるからです。

「飛んでる! ホントに飛んでる!」

第一高校一年女子チームから驚きの声があがります。

「成功例がなく不可能と呼ばれてきた飛行魔法。だけど……」

「先月、ついにトーラス・シルバーが発表したんだよね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

雫の言葉を菜々美が引き取ります。

「僕とほのかも司波くんから勧められたけど、使いこなすには時間が足りなくてね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

スバルが舞台裏を明かします。

(深雪はもう自由に飛べる。やっぱり深雪はすごいよ)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

場所は変わって第三高校の控え室。

「発表されたばかりの術式のはずじゃが、かなり安定した魔法の息継ぎじゃな」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

沓子が真顔でそう告げます。心底驚いたと言った感じです。

「完全に自分のものにしている」

栞も沓子同様に感服している様子です。

場面は戻って競技会場。

上空では深雪が無双状態で他の追随を許しません。ホログラムの光球をほぼ独占してポイントを加算しています。

そして他校の選手ですが無理に深雪と張り合ったためスタミナ切れを起こしてしまい地上の櫓の上で膝をついてしまっています。

そしてそれは第三高校の佐保も同じでした。

円柱形の櫓に着地した佐保は悔しげに上空を見上げます。

「駄目だ。私の跳躍では届かない。だけど、このままやられるわけにはいかない!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そう言って地を蹴り跳躍します。

そして眼前に迫った光球にステッキを差し向けますが、真横から高速で接近してきた深雪に奪われてしまいます。

(……あぁ、愛梨)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

残酷な現実です。

どれだけ年月を費やして、鍛錬を行いその道を極めた者であっても跳躍では飛翔する者には到底適わないのです。

跳躍速度をいくら上げても跳躍到達高度をいくら上げても、カエルはカエル。鳥にはなれないのです。

試合終了のブザーが鳴りました。

「第二試合、勝者は第一高校、司波深雪選手っ!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性アナウンサーが声高らかに宣言しました。

会場は大歓声に包まれます。

1位の深雪は90ポイント、2位の佐保が52ポイントと言う大差をつけての深雪の勝利でした。

髪とスカートの裾を風になびかせて、純白で円形状の櫓につま先からそっと降り立った深雪は会場に一礼をしました。

そして入退場の通路から技術スタッフの制服を来た達也が姿を現します。

「――あ。お兄さま!」

深雪は櫓の上から飛び降りて達也の元へと向かうのでした。

場面は変わって第三高校の控え室。

設置されている青色のベンチに沓子が腰掛けて言います。

「圧倒的な魔法力に加えて飛行魔法まで使いこなすとは、厄介じゃな」

「確かに驚いたけどホログラムが発現してからの到達時間、跳躍で捉えられないこともないわ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨はそう言います。

これは沓子に対してと言うよりは技術スタッフである栞に向けての言葉です。

「……ん」

栞は厳しい表情です。

「大丈夫よ、栞」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨は上に羽織っていた第三高校のジャージを脱ぎ《ミラージ・バット》の衣装姿となります。

紫色と白色を基調とした色使いは愛梨の長い金髪にとても似合っています。

「あなたと私の力で彼女に勝ってみせる」

そう宣言しました。

「私が励まされてどうするの? もっと愛梨の力にならなきゃ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

やや苦笑いを含む笑顔になった栞の表情ですが、やがて目を閉じて下を向きます。

たぶん愛梨の言葉に嬉しい気持ちになったのだと思われます。

「うむ。がんばれ栞」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

沓子も納得のようです。

「先輩」

愛梨は壁に背を持たれて黄昏れている佐保に声を掛けます。

「ごめんね。約束守れなくて……。情けないなあ」

傷心の佐保はいつもの元気がありません。

「いえ。先輩の戦い方にたくさんのヒントをもらいました」

そう答えた愛梨ですが佐保を見ずにまっすぐ先を見ています。

それは佐保に優しい言葉をかける余裕がないのかもしれませんが、もしかしたら試合への決意の方が勝ってそうしたのかもしれません。

そして愛梨は通路の先へと歩き始めるのでした。

そして場面は競技会場へと変わります。

純白で円柱形の櫓の上には愛梨や他校の選手たちが試合開始を待っています。

そして愛梨は目を閉じて精神集中を行っているようです。

(司波さんの飛行魔法に対して、空中の滞在時間ではかなわない)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして試合開始の合図です。

上空にはホログラムの光球が8つ浮かび上がりました。

そして愛梨は得意な跳躍力を活かし他校選手たちを追い抜いて上昇を続け、光球をひとつ叩きました。

その後円柱に降り立った愛梨は休む間もなくすぐさま跳躍し、次々と光球を叩いてポイントを稼ぐのでした。

「は、速い……」

「……そんな」

他校選手たちから愛梨に勝てないぼやきが聞こえます。

(――跳躍の速さで飛行のスピードを超えてみせる)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨の強い決意です。

そして試合は終了となりました。

「試合終了。勝者は第三高校、一色愛梨選手!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性アナウンサーが結果を告げました。

競技場に設置された巨大電光掲示板には1位は愛梨で108ポイントで2位の選手はわずか51ポイントとダブルスコアとなりました。

深雪は90ポイントだったので単純な比較では愛梨の方が上となりましたので、愛梨は意地を見せたと言うことでしょう。

向こうを向く愛梨の紫色を基調としたコスチュームと同じく紫色のカチューシャ、それにとても似合う長い金髪をポニーテールにした髪が風になびく姿がとても誇らしげでカッコイイです。

そして場面は変わります。

場所は第一高校の天幕内と思われるシャワールーム。

そこには目を閉じてシャワーを浴びる深雪の姿がありました。

(良かったあ。お兄さまに勝利を捧げられて。……あの飛行魔法はお兄さまにとって大切なもの。その大事なお披露目を成功で飾ることができて本当に良かった)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪は勝利と飛行魔法の成功の余韻に浸っていました。

「CADをですか?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

すると達也の声が聞こえてきます。

「あ?」

深雪は声の方へと振り向きました。

場所はホテル内の廊下。

位置的には深雪が宿泊している部屋のすぐ前です。

そこには大会委員のプレートを首から提げた男性と女性の委員たちと技術スタッフの制服を着た達也がいました。

「申し訳ないです。飛行魔法について他校から質問が来まして……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性の委員が丁寧に達也に話します。

場面は深雪の宿泊している部屋内。

明かりがなく暗いままの部屋のドア前にバスタオルで身を覆った深雪が歩を進めました。

「完全にレギュレーション内の機種で発表済みの技術ですが?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

達也の声が聞こえます。

場面は再び廊下となります。

「それは重々承知しています……」

男性委員は困り顔です。

深雪のCADへのコンピュータウィルス混入未遂事件の事もあり、達也に対して強く出られないことから、他校からの圧力で仕方なく対応している風に装うことで、なんとか飛行魔法のCADを入手し調べたい本心がわかります。

場面はまた深雪の部屋のドア前となります。

「大会委員の方が来ているんだわ。確かに訝しんで当然だけど……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ここで深雪はニッコリと満面の笑みとなります。

「あのCADと魔法式の無駄のない設計を見て、逆にとても驚くのではないかしら?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪の笑みがほくそ笑みに見えます。

ちょっとイジワルですが、これくらいは当然許される範囲です。

場所は変わって香港系国際犯罪シンジケート《ノー・ヘッド・ドラゴン》東日本支部となります。

天井の照明は中華風シャンデリアで雲を現すような曲線や格子窓のような飾り付けがされた巨大で高価そうなものです。

その部屋にある大きな円形卓では数人の幹部たちが話し合いをしています。

「第二試合のターゲットが予選を通過した。しかも圧倒的な大差でだ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

ひとりの幹部がそう告げます。

ターゲットとはもちろん深雪のことです。

「CADへの細工も見破られた。このままでは第一高校の総合優勝は今日で確定してしまうぞ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

別の幹部が苦々しげに言います。

「こうなったら最後の手段しかない」

もうひとりの幹部が発言します。

「うむ。九校戦を中止させる」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そしてもうひとりが意見を述べました。

「ジェネレーターを使って会場の客を無差別に100人ほど殺せば十分だろう」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして結論を幹部のひとりが告げました。

《ジェネレーター》とは意思を持たぬ改造魔法師です。

脳外科手術と特別製の薬品によって意思と感情を持たないように改造された魔法師の調整体で、命令されたままに魔法発動するように改造されています。

もちろん違法で人道に背くものですが、国際犯罪組織《ブランシュ》の総帥で《ノー・ヘッド・ドラゴン》の首領の兄貴分である顧傑(グ・ジー)が得意とした技術です。

そのことから大陸系のテクノロジーと言えます。

《ノー・ヘッド・ドラゴン》東日本支部での幹部たちの会合で損失が巨額となったとき首領から粛正されてしまう話が出たことがあります。

その際に「ただでは死ねぬぞ」と言うセリフが幹部のひとりから出ましたが、これは《ジェネレーター》にされてしまうことを意味したと思われます。

人権もなにもない非合法の国際犯罪組織なのですから信賞必罰での粛正とはそのことを指す可能性は高いです。

話を戻します。

「では、リミッターを解除する」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

口の片端を上げた幹部が憎らしい笑みを浮かべて、そう言い切りました。

そして場所は《ミラージ・バット》の競技場の薄暗い廊下となります。

頭上に魔法陣が展開されて、通路の奥に待機していた《ジェネレーター》が起動しました。

黒いサングラスをかけたスーツ姿で体格の良い大男です。

そして《ジェネレーター》は一歩一歩明るい通路の先――観客席――の方へと向かいます。

ですがその先から通路をこちらへと歩いてくる2人組がいました。

それは国防陸軍独立魔装大隊所属の柳連大尉と藤林響子少尉です。

一見なにごともなかったかのように《ジェネレーター》と独立魔装大隊の尉官たちはすれ違うのでした。

このシーンはこれで唐突に終わります。尺の関係で割愛されたのか、ここで《ジェネレーター》の登場はお終いとなってしまいました。

ここで結果から先に述べます。

《ジェネレーター》による無差別殺人は失敗に終わります。ここで出会ったのが柳だったと言うのが失敗の最大の理由です。

柳がここにいたのが偶然なのか、それとも《ジェネレーター》がここに配置されているのを事前に察知していたのかは謎です。

そのことから本篇アニメ”である「魔法科高校の劣等生 第17話 九校戦編Ⅹ」から詳細をご案内したいと思います。

リミッターを解除された《ジェネレーター》は待機していた《ミラージ・バット》の競技場内部から観客席に向かって暗い通路を歩きます。

この《ジェネレーター》の容姿ですが、大柄の胸板の厚い男性で黒いサングラスをかけていて、動作や雰囲気に生命感を感じさせません。

まるでハリウッドスターのアーノルド・シュワルツェネッガーさん主演の名作映画《ターミネーター》を思い起こさせます。

そして観客席に近づくにつれ歓声がだんだんと大きくなり、明るい野外に出たときでした。そこに柳連が歩いていたのです。

《ジェネレーター》が指示された命令は”無差別殺人”。

ですからそこにいたのが柳であっても殺人の対象となることから、まずは手近な一人目として選ばれたのが柳だったのですが、それが大きな間違いでした。

《ジェネレーター》は眼前を横切った柳に対して右腕を振り上げ裏拳で後頭部を強打しようとしたのですが、柳は振り向きもせずに右手で《ジェネレーター》の右腕を掴み、その勢いのまま《ジェネレーター》ともども体術でその場で回転を起こし柔道の一本背負いの要領で高く遠くに投げ飛ばしました。

これが柳連の古式魔法《転(まろばし)》です。

《転(まろばし)》は古式魔法と体術を合わせた複合技で、相手の動きのベクトルを先読みしてその勢いを利用してその力を増幅させるという実践的な魔法です。

そして投げ飛ばされた《ジェネレーター》ですが、競技場外の地面になんとか着地したのですが、その後も柳に弾き飛ばされ、その場に居合わせた藤林響子に捕縛されてしまいました。

一般人や並の魔法師相手であれば無双で虐殺できる《ジェネレーター》のようですが、なんとも相手が悪かったとしか言いようがありません。

そしてこの顛末は、競技場の選手や観客たち、そして深雪や達也にも知られることもなくひっそりと始まって、静かに幕を閉じるのでした。

このシーンを丸々割愛した理由としては、やはりこの「魔法科高校の優等生」を見ている方の多くが本篇アニメである「魔法科高校の劣等生」のファンであることから、柳が《ジェネレーター》を倒すことを知っているので踏み切ることができたのだと思われます。

話は”優等生”に戻ります。

場所は達也が宿泊しているホテルの部屋です。

「……はい、わかりました。……では」

技術スタッフの作業着姿の達也が携帯端末で誰かと電話をしていました。

そこへ紺色のワンピース姿の深雪がやって来ます。

「お兄さま、どうかされましたか?」

達也の口調から目上の人物、つまり大会実行委員と話していたことを理解した深雪が、何か起きたのではないかと思ったようです。

「いや、なんでもない。決勝まではまだ時間がある。ゆっくり休みなさい」

「はい」

達也は深雪の両肩に手のひらを乗せます。

「なにか俺にして欲しいことがあったら、言ってくれ。なんでもいいぞ」

「……へ?」

達也からの予想外の提案に、深雪は驚きのあまりか声がうわずります。

「……なんでも、ですか?」

ここで画面が変わり深雪のブラコンモードが発動します。

「なんでも」と言う想定外のご褒美に深雪はとても真剣に悩み始めました。

顎に手をやったり、目を閉じて俯いたりした後は、お尻を振り振りでもじもじと身をよじります。

そして交互に足踏みする様はまるで地団駄です。

そんな深雪を達也は見守るように見つめています。

「深雪?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「……は、……あの」

呼ばれた深雪ですが、目はちょっと虚ろで頬は赤いです。たぶん恥ずかしいのです。

「では、眠るまでの間、隣にいていただけないかと……」

目はうるうるとしていて両手で口を押さえているこの表情はかなり可愛いです。

「……ふ、甘えん坊だな深雪は」

「いけませんか? 深雪はお兄さまに甘えたいのです」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして深雪は私服のままベッドに横たわり目を閉じています。

「いいよ」

「本当ですか?」

「但し子守歌は歌えないけどな」

「まあ、それは残念です」

深雪が眠りについた後、達也は手を伸ばし深雪の額を優しく撫でます。

達也が唯一心を許せる妹に接するその様子はまるで恋人に対してのようでした。

そして深雪から手を離した達也は暗がりの中で決意します。その眼は報復を決行する暗殺者のように冷たく硬いものでした。

(……何者であろうと、深雪に危害を及ぼそうとする者は排除する。

これは揺らぐことのない俺の最優先事項だ)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そしてそんな達也の態度を知ってか知らずか夢の中の深雪が寝言をつぶやきます。

「……お兄さま」

そして舞台は深雪の夢の中なのでしょうが、実際は未登場の過去シーンとなります。

まずは司波家の地下にある達也のラボです。

そこでは開発に成功した飛行魔法の実験が行われています。

被験者の深雪はわざわざ《ミラージ・バット》用の衣装に着替えています。

天井までおそらく5メートル以上あるラボ内を深雪は楽しげな笑い声をあげて飛翔しています。

「飛んでます。お兄さま」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

空中で振り返った深雪が床にいる達也を見下ろして言いました。

そして宙から降下した深雪は達也目がけて抱きつきます。

それを達也が両手で待ち受けます。

「私にも飛行魔法が使えています。……この魔法はお兄さまが作り上げた特別な魔法。名声も称賛もすべてはお兄さまが受けるべきもの。……それなのに」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

場面は変わって司波家リビング。夜と言うのに照明は落とされてほぼ真っ暗です。

そして巨大なモニタ画面には革張りの上質な椅子に座った四葉家当主の真夜がひとりで映っています。

そのモニタの前には達也と深雪が立っていて、達也は両手を足につけて会釈をしています。

「四葉家と言うくびきがお兄さまの名声を奪い拘束する」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

頭を上げた達也は無表情です。

そして横に立つ深雪も表情を浮かべていませんが目は震えています。

なにかを必死に耐えている感じです。

「なにもできない無力な自分が恨めしい……。でも……!」

この真夜との画面越しの対面シーンですが、おそらく”飛行魔法”についての報告だと思います。

達也と深雪のすべてを支配するのが四葉家ですので、事あるごとに報告を義務づけられていることから、ほぼ間違いないかと思われます。

そしておそらく真夜からは使用そのものは許すが開発者として達也の名前は絶対に伏せることを厳命されたのだと思います。

そして場面は再びホテルのベッドの上に戻ります。

そこには少々窮屈そうに深雪の額に手を添えた達也の右腕を、まだ眠ったままの深雪が右手で触れています。

おそらくたぶんそれは深雪の無意識の行為だと思われますが、達也を想う気持ちがそうさせたのではと推測できます。

このシーンは過酷な運命を背負っているたったふたりの兄妹が、ほんの一時だけでも安らげているホッとする良いシーンです。

(――でもいつか私の力で、お兄さまを自由にしてさしあげられるように……)

引用:魔法科高校の優等生 第12話

舞台は一気に変わります。

今度は第三高校の天幕だと思われます。

そこには愛梨、栞、沓子の三美娘と同じく第三高校の女子生徒が3人います。

2人は技術スタッフです、3人目は佐保なのですが、佐保はなぜか直立不動の姿勢です。まるで怖い上司に良くない報告をしに来た部下のようです。

これについては謎です。

愛梨は長椅子に腰掛け右肘をテーブルについて、沓子はテーブルに腰を載せ、栞はその横に立っています。

佐保たち女生徒は固まって入り口付近にいることから、愛梨たちに連絡に来たようです。

「選手全員が飛行魔法を?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨が驚きの声を出します。

「ええ、大会委員から一高のCADの情報が開示されて……。おそらく決勝ではすべての出場校が飛行魔法を使ってくるわ」

「司波さんひとりだけなら対抗できる自信はある。でも全員が使うとなると……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

技術スタッフから説明を受けた愛梨は試合展開を予想して苦悩します。

愛梨は得意な跳躍で深雪と戦うつもりでした。

他校選手たちに跳躍で負けることはないとの分析で試合は深雪だけをマークすれば良かったのですが、ここに来て他校も飛行魔法を使うと言う話となると組み立てていた作戦はすべて水泡に帰します。

「普通に飛べるだけじゃ一高には勝てない。彼女はすでに水を得た魚のように飛行魔法を使えている。付け焼き刃でどうにかなるものじゃないよ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

佐保が冷静なアドバイスを送ります。

「正直迷っています。慣れない魔法で自滅する恐れも」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨は思っていることを正直に告げます。

「――だったら!」

「――でも!」

佐保の強い言葉に愛梨も強い言葉で帰します。

それはよほど珍しいのか佐保が驚きのあまり引いています。

「全力を出さなければ司波さんには勝てない」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして愛梨は立ち上がり佐保と目を合わせます。

「だから私は賭けてみたいんです。自分の可能性に!」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

愛梨はそこまで佐保に告げると横にいる栞を見ます。

「……そのためにはあなたの力が必要よ。飛行魔法用の調整、頼める?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

すると栞は少し戸惑い気味の表情を見せます。

「え、……ええ、やれるだけはやってみる。でも……」

「栞、私はあなたの技術を信頼している」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

真正面から見つめられ信頼されていると言われた栞はちょっと驚いてから一拍おいて目を伏せてちいさくため息を吐きました。

これは覚悟ができたと言う意味だろうと思えます。

そもそも栞が当初、戸惑いを見せたのは飛行魔法用CADの調整する技術がないからではなく、この短時間で完璧に仕上げられるかどうかを悩んだのだと思います。

”歩くスパコン”の異名を持つ栞は完璧主義者です。

そのことから時間制約のせいで仕上がりが不完全なのは自分が納得できないし、なによりもそんな半端モノを親友に渡すことなど許せないからでしょう。

ですが、愛梨から信頼されていると言われたからには、短い制限時間だろうとも絶対に完璧な仕上がりをしてみせると覚悟ができたからに違いないと思います。

「わかったわ」

覚悟が決まった栞は快諾します。

ふたりの側にいた沓子はウィンクして見せました。

愛梨と栞のやり取りに満足したという意味でしょう。

そして佐保は笑みを浮かべ、ふたりの技術スタッフ生徒たちは苦笑ながらも納得した雰囲気です。

「それともうひとつ考えがあるの」

愛梨が謎めいた発言をしました。

夜。《ミラージ・バット》試合会場のスタジアムです。

競技場内には外周部からの巨大強力な照明で明るく照らされています。

「お待たせしました。いよいよミラージ・バット本戦決勝です。満天の星空、選手たちの登場を待っています。

予選では飛行魔法を使用した司波選手に注目が集まりましたが、各選手とも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

はたして優勝は誰の手に……」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

男性アナウンサーの声が高らかに《ミラージ・バット》決勝戦開催を告げました。

観客席には第一高校一年女子チームのほのか、雫、エイミィ、スバル、菜々美、和実の姿が見えます。

そして別の席ではレオ、エリカ、幹比古、美月の姿があります。

更に別の席では一条将輝、吉祥寺真紅郎の姿もあります。

そして別席では国防陸軍独立魔装大隊の山中幸典軍医少佐、藤林響子少尉もいます。

映し出された観客席のメンバーの数を見ると、本当にこの九校戦も、そして『魔法科高校の優等生』も終わりに近づいているのを感じます。

場面が変わります。

そして暗がりの中、ベンチに座る白銀の妖精がいます。

そして伏せていた顔を上げ、閉じていた目を開いたのは深雪です。意思が籠もった強い眼です。

そして場面は競技会場の通路となります。

そこには第三高校の愛梨と沓子、栞、佐保がいます。

「わしはなにも心配しとらんぞ。精神一到何事か成らざらんじゃあ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

小難しい故事成語で愛梨を応援するのは沓子です。

神道系古式魔法を受け継ぐ古い名家の娘らしいと言えばらしいです。

「あなたは私の誇り、三高の誇りだよ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

佐保が励ましの言葉を伝えます。

「ありがとうございます」

返事をする愛梨は競技場内へと行きかけた歩みを止めて振り返ります。

「愛梨。……私はあなたを信じてる」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

とても良い微笑を浮かべ栞が告げました。

「それじゃ……」

この言葉を置き土産に愛梨は戦いの場へと向かいました。

そして水上に立つ白い円柱型の櫓に踏み出すと跳躍魔法で宙へと飛び上がりました。

場面は変わって別の通路。

そこには技術スタッフ用の作業着姿の達也と、達也に向かって歩を進める深雪の姿がありました。

そして達也に声をかけます。

「お待たせしました」

「良く似合ってるよ。ミラージ・バットに芸術点があれば満点だな」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

達也には珍しい褒め言葉です。

「まあ、お兄さまったら」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

深雪は嬉しさのあまり笑顔です。

「体調は良さそうだな」

「はい。気力も充実していますし最初から飛行魔法で行きたいのですが」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

「いいよ。思い切り飛んできなさい」

そう答えた達也は卵形の飛行魔法用CADを深雪に渡しました。

「はい、お兄さま」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そして競技場に到着した深雪は左手でCADを操作します。

カチッカチッと小気味良いスイッチを押す音が聞こえてきます。

そして深雪は飛翔し観客たちや他校選手が見上げる中、ひときわ高い白い円柱櫓に着地しました。

それを愛梨が挑戦的な視線で見上げるのでした。


魔法科高校の優等生 第12話の見どころ


●お馴染みのブラコン・モード

達也が褒められたり、達也と仲が良いことを言われたりすると発動する深雪のブラコン・モードは今回も健在です。

今回のブラコン・モードの登場シーンは冒頭でした。

第一高校のジャージ姿で深雪がほのか、雫と3人でホテル近辺の森の歩道を歩いていたときです。

空はどんよりと曇っていますが、空中に投影されるホログラムの光球を打つ《ミラージ・バット》には晴天は不向きなので、そのことを良い天気だと話題にしていたときでした。

三年の渡辺摩利の代役としてのプレッシャーがあると深雪が話した後でした。

ほのかが話しかけます。

「――でも深雪なら大丈夫だよ。だって達也さんがついているんだもん」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

このセリフがトリガーとなりました。

「……それはもちろんそうなのだけれど……」

途端に深雪は身体をうねうねさせて全身でモジモジと照れてしまいます。

ブラコンモード全開です。

それを両脇で棒立ち無表情で見つめるほのかと雫なのですが、もうこういう状態の深雪に対しては、なにも言わないなにもしないという対処方法を確立しているように見えます。

完全シリアスな”本篇アニメ”である『魔法科高校の劣等生』と異なり、この『魔法科高校の優等生』では時々このような笑いの場面が入るので楽しめる要素のひとつだと思います。

●菜々美が第三高校に転校?

『魔法科高校の優等生』は魔法をSFとして捉えた近未来を舞台とした物語ですが、分類は学園モノにジャンル分けされる作品です。

そして学園モノと言うだけあって登場人物が非常に多いのも特徴です。

そのため主要な人物以外にちょい役、モブと一般的に呼ばれる脇役がたくさん登場します。

そしてセリフこそあるものの、名前も不明でわずかワンシーンにしか姿を見せない登場人物となると数えるのが重労働になるほどです。

このようにあまりにも多い人物が登場することから、どうしても似たような外観のキャラが登場してしまうのは仕方がないことです。

これは実写のように実在する俳優を起用できるものと異なり、どうしても人物を描く必要があるアニメや漫画の宿命と言っていいと思います。

今回の『魔法科高校の優等生 第12話《飛びます!》』で、ちょい役として登場した第三高校の女子生徒がいるのですが、この女性を見た瞬間に「え? 菜々美?」と観ていて驚いてしまうシーンがありました。

もちろんこの人物は菜々美ではありません。

歴とした第三高校の技術スタッフ生徒です。

そしてこのニセ菜々美が登場するのは、水尾佐保とともに愛梨たちの元に訪れて《ミラージ・バット》決勝では出場する選手全員が飛行魔法を使うことを知らせに来たときでした。

「ええ、大会委員から一高のCADの情報が開示されて……。

おそらく決勝ではすべての出場校が飛行魔法を使ってくるわ」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

そしてこのようにニセ菜々美は愛梨に告げるのです。

この女生徒が春日菜々美に似ている理由として下記があげられます。

1 髪型:額で左右を真っ直ぐに揃えた髪型。

2 困ったときに八の字になる細い眉。

3 やや垂れ気味の丸い目。

この3つのどれかひとつでも異なれば見た目の印象は変わるので似ているとは思わなかったでしょう。

ですがもしかしたら、このアニメの製作スタッフの方がちょっとしたイタズラでわざと似せて描いて登場させたのかもしれません。


魔法科高校の優等生 第12話のネタバレ感想


●精霊探しの本命登場

「美月か?」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

《ミラージ・バット》予選の最中に、達也が通信端末で尋ねたわずかひと言ですが、やはり登場したのが精霊探しの大本命である柴田美月です。

これは第一高校三年生である小早川景子が試合中に魔法操作不能となり空中から落下してしまい棄権してしまった場面でのことです。

これは香港系国際犯罪シンジケートである《ノー・ヘッド・ドラゴン》の仕業でした。

《ノー・ヘッド・ドラゴン》は九校戦で賭博を行っており、本命である第一高校を勝たせないように様々な妨害工作をしてきました。

そして景子の場合はCADを操作不能にする悪性のコンピュータウィルスに似た「電子金蚕」と言うSB魔法(精霊魔法)を使用したのです。

景子が空中でCADを操作したときに「電子金蚕」が発動したのですが、その際に多数の選手、観客たちの誰も見えなかった精霊の一瞬の蠢動を唯一人目撃できたのが美月だったのです。

美月は強い霊視力があり、そのため副作用である「霊子放射光過敏症」と言う体質を持つ少女です。

普段はその見えすぎてしまう目を守るために特製のメガネを使用しているほどですが、裸眼になると精霊が見えるという「水晶眼」の持ち主です。

吉田幹比古のように精霊を使役して魔法を発動させられる古式魔法の術者でも、精霊そのものを見ることができないため、美月のような才能の持ち主は百年にひとりいるかいないかと呼ばれるほどの存在です。

これほどの眼(水晶眼)を持つ美月ですので、ここで疑問が生じるはずです。

それは前話である『魔法科高校の優等生 第11話《お兄様、ご武運を》』でのことです。

《ノー・ヘッド・ドラゴン》は精霊を操って地下水脈から水を地上に染み出させる妨害工作を行ったのですが、それに気づいた深雪、ほのか、雫と第三高校の愛梨、栞、沓子が共闘して妨害を未然に防いでいます。

その中で力を発揮したのが”光のエレメンツ”であるほのかと”水のエレメンツ”である沓子の”目”でした。

エレメンツの目で地下深くに走る水脈とその周囲に飛び交う精霊の輪郭がぼやけた光の靄を知覚して、そこへ深雪が水脈ごと凍結させると言う手法で妨害工作を未然に防いでいったのです。

ここでほのかと沓子の”エレメンツ”の能力と、美月の「水晶眼」は同等の能力なのかどうかですが、これは美月の方が段違いで上と考えられます。

ほのかと沓子は精霊が飛び交っているとまでしか認知していませんが、美月の場合は同じ水系統の精霊でもその能力の違いごとに青とか水色とか藍色と言った”色”の違いまで見えているからです。

そこまでのレベル差がある”エレメンツ”と「水晶眼」なのですが、この妨害工作の阻止になぜ美月が呼ばれなかったかを考察してみます。

美月が《モノリス・コード》で地脈を探すメンバーに入らなかった理由。

時間がないこと

達也が出場する《モノリス・コード》新人戦の試合まで残り時間はほとんどありませんでした。

そのため会場内のどこかにいる美月を見つけて事情を説明して捜索してもらうには間に合いません。

そのため美月に依頼しなかった。

地面の下だから

地脈は地下、つまり土の下。美月は宙をさまよっている精霊なら目視できますが、もしかしたら地面の下で活動する精霊は見えない可能性があります。

「水晶眼」の力はエレメンツの力とは異なるので見えない可能性を考慮したのが答えかも知れません。

美月が”優等生”の主役メンバーではないから?

身も蓋もないのですが……、美月が”優等生”の主役メンバーじゃないからかもしれません。

この妨害阻止ドラマには『魔法科高校の優等生』の主役である深雪とほのか、雫、そしてライバルの愛梨、栞、沓子が活躍した方が物語的にはぴったりします。

ほとんど出番のない美月がこの場面で突然中心的に活躍するとした場合には、なにか違和感があるような気もします。

 

●謎の天才魔法技工士

《ミラージ・バット》の試合中の観客席にて。

「成功例がなく不可能と呼ばれてきた飛行魔法。だけど……」

「先月、ついにトーラス・シルバーが発表したんだよね」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

雫の言葉を菜々美が引き取ります。

これは深雪が《ミラージ・バット》の予選で飛行魔法を初めて使用したときに交わされた雫と菜々美の会話です。

このスピンオフ作品《魔法科高校の優等生》の中で初めて”トーラス・シルバー”の名前が登場したシーンでもあります。

この『魔法科高校の優等生』では本編アニメである『魔法科高校の劣等生』の世界観の諸設定や人物でいくつも未登場のものがありました。

特に本編の主人公である司波達也に関するものが多いように思われます。

達也が国防陸軍独立魔装大隊に属する特務士官で、戦略級魔法《マテリアル・バースト》の射手であることや、魔法工学機器メーカー《FLT(フォア・リーブス・テクノロジー)》の謎の天才エンジニア”トーラス・シルバー”であると言ったことです。

魔装大隊の方は達也に関する説明はないものの、藤林響子や柳連が登場し、この”優等生”でも存在していることは伝わりましたが、”トーラス・シルバー”の方は登場していませんでしたので、このまま触れないで物語は進むのかと思われましたが、この12話になってやっと登場したのでした。

実はもっと前に”トーラス・シルバー”の名前が登場する機会はあったのです。

それは九校戦の《スピード・シューティング》新人戦が行われた「第7話 数学的連鎖(アリスマティック・チェイン)」が該当します。

雫が競技に使用した小銃型CADが特化型と思わせて実は汎用型だったことから、多数の起動式を行使できたことで第三高校の一七夜栞は敗れました。

このCADは”優等生”では達也の口から次のように説明されています。

「――予想通り特化型と思い込んで作戦を立ててきたな。残念だがあれはドイツで発表されたばかりの照準付き汎用型CAD。格納された起動式の数は99。それらすべてに対策されていないのであれば……」

引用:魔法科高校の優等生 第7話

と、雫が使用しているCADはドイツ企業で開発されたリファレンスモデルがすでにあり、それを入手して使用した的な意味に取れます。

しかし”本篇アニメ”ではそういう完成品がまだ存在していないことがわかります。

『魔法科高校の劣等生 第13話「九校戦編Ⅵ」』の第三高校の会議室での話し合いでそれがわかります。

そこには当然、一条将輝と吉祥寺真紅郎がいます。

真紅郎「ひとりのエンジニアがすべての競技を担当することは物理的に不可能だけど」

将輝「そいつが担当する競技は今後も苦戦を免れないだろう。……少なくともデバイス面で2、3世代分のハンデを背負っていると考えて臨むべきだ……」

引用:魔法科高校の劣等生 第13話

会議室に集まった一同から重いため息が漏れました。

と、第三高校の将輝、真紅郎たちの会話のように”本篇アニメ”ではまだドイツ企業が発表した試作品は実験の域を出ていない、まともに動かないシロモノだとわかります。

そのため雫が使った小銃型CADはそのドイツの実験品を完全に実用化したものだと見ている側に伝わります。

では、誰がそれを可能にしたかと言う推理はとても簡単で、達也が造り上げたんだろうなとわかるのです。

この時点では達也は実は”トーラス・シルバー”であることを登場人物たちは誰も知りません(深雪を除く)。

ですが見ている側は徐々に実力を見せ始める達也の才能にワクワクする場面となるのです。

ですが”優等生”の設定ではすでに完成された小銃型CADを入手したと解釈できることから一条将輝曰く”化け物”と称された達也の凄さ、”トーラス・シルバー”の優れた才能を《スピード・シューティング》新人戦の時点で視聴者側に伝える機会を逸したとも言えます。

するとなぜこの《ミラージ・バット》の飛行魔法登場には”トーラス・シルバー”の名前を逆に登場させたのかが疑問になります。

考えられる点としては、ここで”トーラス・シルバー”が作ったと公表しなければ、じゃあ誰が作ったのかと言う話となってしまい、それなら深雪の担当エンジニアであり、隠さなくてはならない事が多い達也が作ったことを明かさなければならないため、達也の身代わりとして”トーラス・シルバー”の名前をあえて登場させたのだろうと思われます。

……”トーラス・シルバー”の正体である達也の身代わりに”トーラス・シルバー”が生け贄にされたとはなんとも皮肉な話です。

ここで余談となりますが”トーラス・シルバー”の正体を最初に突き止めたのは第一高校二年生で生徒会書記の中条あずさでした(深雪を除く)。

このシーンは”本篇アニメ”の『魔法科高校の劣等生 第14話「九校戦編Ⅶ」』に登場します。

場面は《ミラージ・バット》新人戦で第一高校から出場した光井ほのかと里見スバルの両選手の動きが他校選手たちより明らかに抜きん出ていたことが始まりでした。

「くそう。なんであんなに小さな起動式で運動ができるんだ!」

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

他校の男子生徒の悔しがる声が聞こえます。

処理するプロセッサーはどの学校も共通なのですから、軽いプログラムの方が処理が速いのは道理です。

もちろんそのプログラムを組んだのは達也です。

他校生徒の言葉が耳に入ったあずさは声が聞こえた方向に向きます。

そこには男子生徒2名、女子生徒1名の他校生徒たちがほのかとスバルの試合を動画撮影していました。

「まるでトーラス・シルバーじゃないか!」

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

もうひとりの男子生徒がそう発言をしました。

そのとき、あずさの脳内でそれまで経験した過去が一気によみがえりました。

(……まるでトーラス・シルバーみたい? 汎用型のメインシステムと特化型のサブシステムをつなぐ最新研究成果の利用……)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

場面は《スピード・シューティング》新人戦女子の試合で雫が見せた大技《アクティブ・エアー・マイン》のシーンとなります。

(――インフェルノ。フォノン・メーザー。ニブルヘイム。……どれもA級魔法師にしか起動式が公開されていない高等魔法のプログラム……)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

場面は《ピラーズ・ブレイク》新人戦女子決勝の深雪対雫の試合のシーンです。

(……まるでトーラス・シルバーみたい? ううん、これってトーラス・シルバー本人じゃなきゃ不可能なんじゃ……)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

場面は現在行われている《ミラージ・バット》新人戦に戻ります。

ですがあずさは眼前で行われている試合には意識は向いていません。

(……意外と俺たちと同じ日本の青少年かも知れません)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

過去に生徒会室で聞かされた達也の声がよみがえります。

(……まさか、……まさか、……まさか、……まさか……)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

目の前の《ミラージ・バット》新人戦の試合は終了しました。

白い円柱の櫓の上でワンツーフィニッシュを決めたほのかとスバルが少し離れたベンチの前に立つ達也に手を振ります。

その達也をあずさは見つめます。

自分の推理の回答が可能性としてかなり高いと感じたことで、全身が硬直してしまっているようです。

(…………まさか?)

引用:魔法科高校の劣等生 第14話

このあずさの推理はもちろん正解です。

そしてこれはあずさ自身が以前から”トーラス・シルバー”の大ファンだったこと、また自身が目指すのも魔工技師なことから、”トーラス・シルバー”を敬愛していたことで、達也がエンジニアとして九校戦で見せた数々の神技が”トーラス・シルバー”なら可能なこと、言い換えれば”トーラス・シルバー”でなければできなかった事実に、第三者のひと言で気づかされたのだと思えます。

達也の凄さはわかっているつもりでも、あまりにも身近にいた下級生だったことで灯台もと暗しとなっていたようです。

それにしてもですが、達也にしては迂闊だったと思います。

隠さなくてはならない重大な秘密が多すぎる上に敵も多いことで常時警戒しているはずだとは思うのですが、よりにもよって小動物のような害意のないあずさにバレるのはちょっとびっくりです。


まとめ

ここまで「魔法科高校の優等生 第12話 飛びます!」をご紹介して参りました。

ここで今回の内容をまとめたいと思います。

●「第12話 飛びます!」のあらすじ要約です。

九校戦も残り2日となりました。

《ミラージ・バット》に出場する深雪はほのかと雫に応援されるのですが、心の中では同じ一年生にも関わらず本戦に出場する第三高校の一色愛梨を意識していました。

ですが、その愛梨に全力を尽くして勝つのみと決意するのでした。

一方の愛梨は親からの電話を受けていました。

それは昨日《モノリス・コード》新人戦で達也に負けた一条将輝の件を引き合いに出して、一条と同じ”一”の家系である一色家の存在感を示す好機だから優勝するように発破をかけられているのでした。

そしてその場に現れた第三高校三年生の水尾佐保と、佐保も出場する《ミラージ・バット》でのワンツーフィニッシュを約束するのでした。

そしていよいよ《ミラージ・バット》本戦の試合となります。

第一高校からは三年生の小早川景子も出場します。そしてその景子が試合会場へと向かいました。

そして試合開始となります。

景子は開始直後から良いペースで得点を重ねていました。

本人も第一高校の面々も勝利の手応えを感じています。

そしてとのときでした。

空中でCADを操作し移動魔法を行使しようとした瞬間に悲劇が起こりました。

CADが操作を受け付けず、景子は空から真っ逆さまに落下してしまったのです。

幸い大会委員たちが魔法で受け止めたので怪我はありませんでしたが、景子は競技続行不能として失格となってしまったのです。

これは九校戦の勝敗を対象に大掛かりな賭博を行っていた香港系国際犯罪シンジケートである《ノー・ヘッド・ドラゴン》の仕業でした。
《ノー・ヘッド・ドラゴン》は景子のCADを操作不能に陥るように細工してあったのです。

ギャンブルの胴元として巨額の富を稼ぐために、本命の第一高校をこれ以上勝利させないようにするための妨害工作を行ったのでした。

この巧妙な罠を達也は看破しました。

そして《ノー・ヘッド・ドラゴン》の工作員としての正体を隠し、各校選手たちのCADを検査していた大会実行委員の男を達也は取り押さえたのでした。

そして《ミラージ・バット》の第二試合が始まりました。

第一高校からは深雪が出場となります。そして第三高校からは水尾佐保が出場します。

試合は深雪と佐保のどちらかが決勝に進むのだろうと思える展開となりました。

第2ピリオドが終了した段階で、1位は深雪、2位は佐保でした。

そして小休止の時間、深雪は達也に切り札の投入を志願します。

それはまだ誰もが実際には見たことにない発表されたばかりの飛行魔法でした。

飛行魔法の威力は強烈でした。

跳躍魔法では空中での頂点に達したあとは、必ず一度地面に降り立たなくてはならないのに対して、飛行魔法は文字通り飛行しているので、降り立つ必要がなく片っ端からホログラム光球を叩くことが可能だからです。

そして試合終了。結果は深雪の圧勝でした。

そして次の試合となりました。

この試合には第三高校の愛梨が出場しています。

愛梨は深雪と戦うために速度を活かした跳躍を繰り返し次々とポイントを重ね、勝利して決勝への道をつかみ取ったのでした。

その後、大会委員が達也を訪ねてきます。

他校から飛行魔法の情報の開示を求められたのです。

そして困ることなどなにもない達也はそれに応じたのでした。

そして飛行魔法は全校の選手が使用することになりました。

当初、飛行魔法の使用に躊躇があった愛梨でしたが、他校選手がすべて飛行魔法で戦うことを考慮すると飛行魔法なしでは深雪に対抗できないと思い使う覚悟を決めたのでした。

そして《ミラージ・バット》決勝が始まります。

愛梨が会場入りし、そして深雪も試合場に入ってきました。

いよいよ深雪と愛梨の激突が始まるのです。

●魔法科高校の優等生 12話の見どころ

内容は「お馴染みのブラコン・モード」と「多過ぎる登場人物たちならではの悩み」の2つです。

△お馴染みのブラコン・モード

深雪が敬愛してやまないお兄さま。

そのお兄さまのことを褒められたりすると深雪は最上級の喜びを感じる性癖の持ち主です。

今回もそのシーンが登場しました。

「――でも深雪なら大丈夫だよ。だって達也さんがついているんだもん」

引用:魔法科高校の優等生 第12話

発端となったのは、この後に行われる《ミラージ・バット》の試合に対してプレッシャーを感じるか云々です。

そしてこの言葉を口にしたのはほのかなのですが、ほのか本人は決してブラコン・モードに突入させようとした意図があった訳じゃなく、ただ思ったことを口にしただけだと思われるのですが、それが深雪のツボに見事に嵌まってしまったようです。

深雪は身をくねらせて喜び悶えてしまうのですが、いちばんの見どころはその深雪ではなく、両隣にいるほのかと雫です。

互いに我関せずで珍妙な見世物を生暖かい目で見つめ、近寄らず触れずで落ち着くのをひたすら待つ姿勢です。

深雪の実力が自分たちとは桁外れに凄いことを良く知っているけど、深雪のどうしようもない部分も良く知っているという親友ならではの対処法でしょうか。

△多過ぎる登場人物たちならではの悩み

学校、四葉家、十師族、国防陸軍、犯罪組織、そして魔法師たち……。

この魔法科シリーズの広い世界観の物語では、関わる人物が非常に多いことから登場人物もとても多くなります。

それは小説を書く原作者さんも大変ですが、作画するアニメ制作会社も同様です。

主立った登場人物たちは背格好や顔の造作、髪型、髪の色などで区別をしやすくしていますが、ちょい役までとなるとどうしても誰かに似てしまうことがあります。

今回の「魔法科高校の優等生 第12話《飛びます!》」では第一高校一年女子チームの春日菜々美にあまりにも似ている人物が登場しているのが見どころです。

●「魔法科高校の優等生 第12話《飛びます!》」のネタバレ

内容は「精霊探しの本命登場」と「謎の天才魔法技工士」の2つです。

△精霊探しの本命登場

「魔法科高校の優等生」をご覧になっている方々のそのほとんどが”本篇アニメ”である「魔法科高校の劣等生」を楽しんでいるファンであると思います。

そのため劇中でのお約束と言って差し支えない情報をすでに知り得ていると思います。

例えば第一高校内での剣の腕であるならば、千葉エリカや桐原武明、壬生紗耶香と言うようにです。

そしてそれが当てはまるのであれば”精霊を見る能力”は”柴田美月”一択になるはずです。

ですが前話である「第11話《お兄様、ご武運を》」では、エレメンツのふたりである光井ほのかと四十九院沓子が活躍する設定となっていました。

では美月は登場しないのかと言えば、今話に名前だけ登場します。

なぜ前話に美月が登場しなかったのかを推測してみました。

△謎の天才魔法技工士

「魔法科高校の優等生」は”本篇アニメ”である「魔法科高校の劣等生」を下地にしている物語ですが、尺の関係上か”本篇アニメ”では登場した設定やシーンが割愛されていることが多々あります。

その中のひとつが”トーラス・シルバー”でした。

”トーラス・シルバー”は魔法工学機器メーカー《FLT(フォア・リーブス・テクノロジー)》が秘匿する謎の天才エンジニアで数々の新技術を世に生み出してきました。

その正体はもちろん司波達也で、”本篇アニメ”では主役であることから、物語が進むにつれて少しずつ秘密が明かされていくのが魅力です。

ですが深雪、ほのか、雫たちが主役のこの「魔法科高校の優等生」ではどうしても達也に関する秘密の描写は割愛されて置き去りにされて来た感があります。

ここでは「魔法科高校の優等生」、そして「魔法科高校の劣等生」の両方の場面を交えながら”トーラス・シルバー”が九校戦にどう関わっているのかを考察してみました。

拙文を最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

 

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